パの本塁打王の本数は、昨年も今年もセの本塁打王より15本少ない。これってよくあること!?
今シーズン、セ・リーグの本塁打王は、岡本和真(読売ジャイアンツ)が獲得した。パ・リーグの本塁打王は、近藤健介(福岡ソフトバンク・ホークス)、浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)、グレゴリー・ポランコ(千葉ロッテ・マリーンズ)の3人が分け合った。
それぞれのホームランは、岡本が41本、パ・リーグの3人は各26本だ。本塁打王にケチをつける気はないが、その本数には15本の差がある。この差は、昨シーズンもまったく同じ。村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)が56本塁打を記録し、山川穂高(埼玉西武ライオンズ)は41本のホームランを打った。
2リーグ制がスタートした1950年以降、各リーグの本塁打王の本数が10本差以上は、昨シーズンと今シーズンが19度目と20度目だ。その前の18度目は、10年前の2013年。セ・リーグの本塁打王は、60本塁打のウラディミール・バレンティン。パ・リーグの本塁打王は、31本塁打のミチェル・アブレイユが獲得した。その差は29本だ。
各リーグの本塁打王の本数の差が二桁に達した20シーズン中、70.0%の14シーズンは、セ・リーグの本塁打王の本数が多かった。もっとも、その半数の14シーズン14シーズンの半数は、王貞治がパ・リーグの本塁打王に10本以上の差をつけた。それらを除くと、セ・リーグの本塁打王がパ・リーグの本塁打王より10本以上多かったのは7シーズンなので、パ・リーグの6シーズンとほぼ変わらない。
ただ、2シーズン続けて、一方のリーグの本塁打王の本数がもう一方のリーグの本塁打王より15本以上多かったのは、昨シーズンと今シーズンしかない。2010~11年は両シーズンとも15本以上の差だが、2010年はセ・リーグの本塁打王が16本多く、2011年はパ・リーグの本塁打王が17本多かった。
ここ4シーズンとも、リーグ全体のホームランの本数は、DHのないセ・リーグがDHのあるパ・リーグを上回っている。それぞれ、2020年が674本と614本、2021年が760本と689本、2022年が691本と613本、2023年は643本と607本だ。
シーズン20本塁打以上の人数も同様。2020年が8人と6人、2021年が12人と8人、2022年が12人と4人、2023年は8人と5人だ。
その前の2019年は、セ・リーグが837本、パ・リーグは851本。20本塁打以上は、12人と15人だった。