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驚異の36歳!! テニス最終戦・ATPファイナルズで、フェデラーが1勝目を挙げて幸先のいいスタート!

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
幸先のいい1勝目を挙げて笑顔を見せるロジャー・フェデラー。6年ぶりのツアー最終戦優勝へ向けて視界良好だ(写真/神 仁司)
幸先のいい1勝目を挙げて笑顔を見せるロジャー・フェデラー。6年ぶりのツアー最終戦優勝へ向けて視界良好だ(写真/神 仁司)

 男子ワールドテニスツアー最終戦であるATPファイナルズ(11月12日~19日、ロンドン・O2アリーナ)が開幕し、大会初日のラウンドロビン(総当たり戦)のシングルスオープニングマッチで、ロジャー・フェデラー(2位、スイス)が、ジャック・ソック(9位、アメリカ)を6-4、7-6(4)で破って、幸先のいい1勝目を挙げた。

 過去にフェデラーは、ラウンドロビン初戦で11勝3敗という好成績を残しているが、今回も、第1セット第1ゲームからソックのサービスをブレークし、エンジン全開で試合を支配した。

「今日ロジャーがすごくいいサーブを打った。彼のサーブ(のコース球種)を読むのが極めて難しかった」とソックが振り返ったように、フェデラーはサーブが好調で、ファーストサーブでのポイント獲得率は90%と非常に高く、全く隙を見せなかった。

 結局、ツアー最終戦初出場のソックは、11本のサービスエースを決めたものの、フェデラーからは一度もブレークポイントを握ることができず、15回出場のフェデラーから厳しい洗礼を受ける形になった。

「最初の試合で、世界のベストプレーヤーと相対する時、自分のベストを期待することはできないもの」とフェデラーは謙虚に語ったものの、36歳とは思えないような躍動を見せ、驚異的なプレーをした。

「今日披露できたプレーを嬉しく思うし、いいエネルギーがみなぎった」と試合を振り返ったフェデラーは、11月14日に行われるラウンドロビン第2戦で、マリン・チリッチ(5位、クロアチア)を6-4、3-6、6-4で破ったアレクサンダー・ズベレフ(3位、ドイツ)と対戦する。

 ツアー最終戦で6年ぶりに史上最多となる7回目の優勝を狙うフェデラーにとって、ズベレフ戦は、大きなヤマになりそうだ。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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