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【京都市】左京区 修験の総本山「聖護院門跡」で狩野派障壁画の特別公開♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

宮門跡として明治まで後続や摂関家が住職を勤めたことで、格式高い寺院でもあり修験宗の総本山でもある「聖護院門跡」。

修験道の寺・山伏の寺で、修験道に関係する仏様を多くお祀りしていることでもよく知られています。

その境内では、2022年9月18日~12月4日の期間、狩野派による障壁画が特別公開されています。

京都春秋FBより
京都春秋FBより

聖護院旧仮皇居」として国の史跡に指定されている聖護院の宸殿にある狩野派による130面を超える絢爛豪華な金碧障壁画(きんぺきしょうへきが)を公開、平安時代の作と伝わる重要文化財のご本尊である不動明王も公開されます。

金碧障壁画にはそれぞれのトリビアも隠されています。

大玄関に入ると狩野永納と狩野益信が描いた、安土桃山時代の障壁画の遺風を残す堂々とした老松が。はじめに客人を迎え入れる場所に描かれた老松は、客人を待つ(=松)と掛けられています

京都春秋FBより
京都春秋FBより

江戸時代、火事で御所をなくした光格天皇が、御所再建までの約3年間、仮御所として使われた部屋や女院のために建てられた重要文化財の書院などもあり見所たくさん!

また、不動明王が3体正面に飾られていることも珍しく、霊験高らかなご利益が頂けそうです♪

聖護院(しょうごいん)・聖護院門跡は1090年(寛治4年)に白河上皇(第72代・白河天皇)が熊野三山を参詣する熊野御幸の際、先達を務めた増誉大僧正(ぞうよだいそうじょう)が寺院を賜り、聖体護持の二字から聖護院としたのが起源と言われています。(HPより)

修験道の大本山でもあるためか、今回は等身大の山伏人形をはじめ、巨大なほら貝なども飾られてました。

修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)の石像や、猫の置物もあちこちにあり、写真を撮るスポットがいっぱい!

「高津商会」の仕事で撮影に訪れた「聖護院門跡」さんは、時代劇やドキュメント作品のロケ地としても知られています。節分の時には鬼さんも出ますよ〜過去記事参照→『聖護院節分会』と鬼さんと福豆

聖護院門跡(ショウゴインモンゼキ)

住所;京都市左京区聖護院中町15

電話;075-771-1880

■ 特別公開概要

公開期間:12月4日(日)まで

拝観時間:10:00~16:00受付終了

休止日:10月22日、11月28日・29日

拝観料金:大人800円(団体15名以上700円) 中高校生・大学生600円 小学生以下無料(保護者同伴)

特別公開:大玄関 宸殿

狩野永納・狩野益信筆 宸殿障壁画

本堂【重文】本尊 不動明王像

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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