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【準プレーオフ第3戦】ペゲーロ(元楽天)貴重な一発 LGが接戦を制して1勝2敗に<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
8回裏ソロ弾のカルロス・ペゲーロをベンチで迎えるLGナイン(写真:LGツインズ)

9日の韓国KBOリーグ・準プレーオフの第3戦、LGツインズ対キウムヒーローズは、キウムがプレーオフ進出に王手をかけたゲームでしたが、LGが一矢を報い対戦成績を1勝2敗としました。

1、2戦のコチョクスカイドームから移動日を挟み、LGの本拠地・チャムシル球場に場所を移した第3戦は、ハングルの日の休日ということで14時開始のデーゲームで開催。

試合は2試合連続サヨナラ勝ちのキウムが先制。1回に4番パク・ピョンホ選手、2回は1番ソ・ゴンチャン選手がそれぞれタイムリーを放って2-0としました。

2点を追うLGは2回裏、2つの四球で2死一、二塁のチャンスを作ると、8番チョン・ジュヒョン選手がセンターへタイムリーヒット。1点を返します。

さらにLGは4回に5番チェ・ウンソン選手が左中間へソロホームランを放ち、2-2として同点に成功しました。

キウムの先発、左腕のイ・スンホ投手は5回途中まで、LGの先発ケイシー・ケリー投手は6回を投げ、いずれも2失点でマウンドを降り、両チームとも2番手以降に試合の行方を託します。

7回表、キウムは先頭打者がヒットで出塁するも、送りバントを失敗し、走者を進められず後続も倒れてこの回を終了。

一方のLGはその裏、この回先頭のチョン・ジュヒョン選手がライト線への二塁打とライトのエラーで三塁に進み、続く途中から出場の9番オ・ジファン選手がセンターに犠牲フライを放って勝ち越しに成功しました。

3-2で1点リードのLGは8回裏、この日2打席目のカルロス・ペゲーロ選手(元楽天)がライトへ貴重な追加点となるソロホームラン。4-2とリードを広げました。

LGは9回表、1、2戦と失点を許した抑えのコ・ウソク投手が5番手で登板。2死二、三塁のピンチを招くも、最後の打者をライトフライに抑えてゲームセット。勝利したLGは3連敗を逃れ、準プレーオフ敗退の危機から踏みとどまりました。

◆「途中出場の2選手が活躍」

LGは先月22日のトゥサン戦で左ひざのじん帯を損傷し、先発メンバーから外れていたオ・ジファン選手が5回裏に代打で出場。四球を選び、7回には決勝打となる犠牲フライを放ちました。

また第2戦に続いて先発を外れたカルロス・ペゲーロ選手も5回に代打で出場し、2打席目となった8回に貴重な追加点となるソロアーチを放ちました。1、2戦とリリーフ陣が崩れて敗れたLGでしたが、この日は途中から出場の打者2人がリリーフ陣に余裕を持たせる得点を挙げ、チームを勝利に導いています。

◇10月9日(水・休)の結果

・準プレーオフ第3戦

 LG 4- 2 キウム(チャムシル)

 勝:チン ヘス

 敗:オ ジュウォン

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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