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北海道に初冬の寒気到来へ、内陸では初雪や積雪の可能性も

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
北海道の内陸で積雪の可能性も(写真:アフロ)

寒冷前線通過後、初冬の寒気到来へ

10月14日(水)午前9時の予想天気図(ウェザーマップ)
10月14日(水)午前9時の予想天気図(ウェザーマップ)

予想天気図にある通り、あす14日(水)は、北海道の北を低気圧が通過し、これから延びる寒冷前線が北海道を通過していく見込みです。この後ろに控えている今季一番の強い寒気が寒冷前線の通過とともに流れ込んでくるため、北海道では一気に気温が下がり、冬のコートが必要なほどの寒さとなるでしょう。

北海道の内陸では雨に雪が混じる所も多くなり、特に標高の高い峠や山間部ではみぞれから雪に変わり、積雪状態となる所もありそうで、気象庁からも今季初めての雪に注意が呼びかけられています。

11月中旬並みの寒気が到来へ

上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)

寒冷前線の通過するあす14日(水)午後から強い寒気が流れ込み、あす夜からあさって15日(木)午前中にかけて、寒気はピークとなるでしょう。

上空1500メートル付近の気温の予想でみると、北日本は平年より低い青一色となっており、特に北海道は平年より6℃以上低い-3℃から-6℃程度の寒気にすっぽりと覆われる予想です。

これは11月中旬並みの初冬の寒気の強さで、標高数百メートル程度の内陸や山沿いでは雨に雪が混じり、標高500メートル以上ならば、完全に雪となり、降り方によっては積雪となる可能性もあります。

北海道層雲峡のピンポイント予報

北海道層雲峡のピンポイント予報(ウェザーマップ)
北海道層雲峡のピンポイント予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップによる北海道層雲峡(標高約540メートル)のピンポイント予報をみてみると、あさって15日(木)未明に気温が4℃で雪マークが付いており、降り方によっては、もっと気温が下がり、積雪となる可能性もあります。

また気象台での初雪の可能性があるとすれば、旭川や稚内くらいだと思われますが、2019年(稚内旭川)、2018年ともに初雪が11月にずれ込んでいましたので、果たして10月の初雪があるのか?注目です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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