９月11日、ミルウォーキー・ブルワーズのコービン・バーンズとジョシュ・ヘイダーが、それぞれ８イニングと１イニングを投げ、継投ノーヒッターを達成した。今シーズンのノーヒッターは９度目。８月14日にタイラー・ギルバート（アリゾナ・ダイヤモンドバックス）が達成した時点で、１シーズンの最多記録、1884年の８度――アメリカン・アソシエーションで４度、ナショナル・リーグ（ナ・リーグ）とユニオン・アソシエーションで２度ずつ――と並んでいた。

　バーンズとヘイダーが封じたのは、クリーブランド・インディアンズだ。４月14日にノーヒッターを達成したカルロス・ロドーン（シカゴ・ホワイトソックス）も、５月７日のウェイド・マイリー（シンシナティ・レッズ）も、相手はインディアンズだった。

　１シーズンにノーヒッターを３度達成されたチームは、これまでになかった。ニグロリーグの記録はまだ含まれていないが、そういうチームは存在しない可能性が高い。

　もっとも、この新記録にリーチをかけていた――あるいはリーチをかけられていた――チームは、インディアンズだけではなかった。シアトル・マリナーズとテキサス・レンジャーズも、ノーヒッターを２度ずつ達成されている。マリナーズは、５月５日の試合でジョン・ミーンズ（ボルティモア・オリオールズ）からヒットを打つことができず、５月18日はスペンサー・ターンブル（デトロイト・タイガース）に封じられた。レンジャーズの相手は、４月９日のジョー・マスグローブ（サンディエゴ・パドレス）と５月19日のコリー・クルーバー（ニューヨーク・ヤンキース）だ。まだ、シーズンは終わっていない。さらなるノーヒッターが起きるかもしれない。

　なお、今シーズン、ノーヒッターを達成したのは、いずれも違うチーム（の投手）だ。パドレスだけは、達成したチームと達成されたチームのどちらにも名を連ねる。前者は、４月９日にマスグローブが成し遂げた球団初のノーヒッターだ。後者は、８月14日にメジャーリーグ初先発のギルバートを打てなかった。