【京都市】山科区 花山天皇が出家した『元慶寺』は西国三十三所番外札所!
京都市の東にある山科区には「花山天皇」にまつわる場所がたくさん残されてます。
その中でも、『元慶寺』は19歳のときに「花山天皇」が出家して「花山法皇」と称した場所です。
六歌仙の一人である僧正「遍昭」を開基とし、元慶元年(877年)に建立した天台宗系のお寺です。「遍昭」作の『天津風雲の通い路吹きとじよ乙女の姿しばしとどめむ』は有名な百人一首の歌です。
藤原高子が貞観10年(868)、陽成天皇の誕生に際し発願し、878年に清和天皇の勅願寺になりました。
また「花山法皇」は廃れかけていた西国霊場を復活させた人、西国三十三所にゆかりがあるとされ、番外札所になっている『元慶寺』。
いつ行っても三十三所巡りをされている人などがお参りされてます。
お庭では四季折々の植物が楽しめることができるので、私はどのシーズンでも楽しみにほっこりさせてもらいに行ってます。
「遍照僧正御墓」と書かれた石碑があり、案内図もありました。
桓武天皇の孫にあたる遍照は仁明天皇の崩御に従い出家したそう。
歌碑もあります!
広くはない境内ですが、とってもしっくりとした時間が流れており、楽しめる空間です。
本尊は薬師瑠璃光如来、また花山法皇の宸影を安置されてます。
皇室関係である菊の紋も見られました!
しっかりとお参りをしてから社務所で御朱印などをいただきます。
珍しい竜宮造り唐門である「山門」には梵天と帝釈天が安置されていましたが、それらは京都国立博物館に寄託されているそう。
花山天皇が出家した「元慶寺」さんで手を合わせてから、西国三十三箇所巡りをするといいそうですよ。
「元慶寺」
京都市山科区北花山河原町13
075-581-0183