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Zoom社の特許について(2)

栗原潔弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

前回に引き続き、米国のZoom Video Communications社の保有特許を解説します。

今回は、US10419511号"Unique watermark generation and detection during a conference"(会議中におけるユニークなすかしの生成と検出)です。

登録日は昨年(2019年)の9月17日、出願日は2016年10月4日です。米国以外では権利化されていないと思われます。分割出願がUSPTOに審査係属中です。

本発明は、ビデオ会議中に、画面共有機能により画像、文書、動画などのコンテンツを共有している場合に、不正コピーを防ぐための透かし(ウォーターマーク)を表示するというものです。この機能はZoomのアプリで既に提供済です。

不正コピーを防ぐための透かし表示はストックフォト販売サービス等で普通に行なわれており技術常識とも思われますが、うまくビデオ会議とからめることで進歩性をクリアーしています(私見ですが日本国特許庁の厳しめの審査官だと進歩性を認めてくれないかもしれません)。

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弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授

日本IBM ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事 『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 スタートアップ企業や個人発明家の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています お仕事のお問い合わせ・ご依頼は http://www.techvisor.jp/blog/contact または info[at]techvisor.jp から 【お知らせ】YouTube「弁理士栗原潔の知財情報チャンネル」で知財の入門情報発信中です

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