Zoom社の特許について(2)
前回に引き続き、米国のZoom Video Communications社の保有特許を解説します。
今回は、US10419511号"Unique watermark generation and detection during a conference"(会議中におけるユニークなすかしの生成と検出)です。
登録日は昨年(2019年)の9月17日、出願日は2016年10月4日です。米国以外では権利化されていないと思われます。分割出願がUSPTOに審査係属中です。
本発明は、ビデオ会議中に、画面共有機能により画像、文書、動画などのコンテンツを共有している場合に、不正コピーを防ぐための透かし(ウォーターマーク)を表示するというものです。この機能はZoomのアプリで既に提供済です。
不正コピーを防ぐための透かし表示はストックフォト販売サービス等で普通に行なわれており技術常識とも思われますが、うまくビデオ会議とからめることで進歩性をクリアーしています(私見ですが日本国特許庁の厳しめの審査官だと進歩性を認めてくれないかもしれません)。
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