Yahoo!ニュース

大谷翔平の加入でチームから押し出された選手が、古巣相手にホームランを放つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
アルバート・プーホルス(左)とC.J.クロン Jul 1, 2016(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 タンパベイ・レイズのC.J.クロンは、昨シーズンまでエンジェルスでプレーしていた。不動のレギュラーとまではいかなかったものの、一塁手としての先発出場は2年連続90試合以上。昨シーズンの後半戦は、チームの70試合中60試合に先発した。

 今年2月、クロンはレイズへ放出された。大谷翔平の加入により、アルバート・プーホルスがDHから一塁へ。押し出される形で、クロンはエンジェルスを去った。

 トレードから3ヵ月後、クロンはエンジェル・スタジアムへ戻ってきた。そして、2打席続けて三振を喫した後、ホームランを打って先制点を挙げた(4打席目は内野安打、5打席目は三振)。

 過去3年とも、クロンのホームランは16本だった。一塁手としては物足りない本数だ。だが、今シーズンはエンジェルス戦のホームランが早くも11本目。このペースなら、30本を超えて40本も夢ではない。ちなみに、大谷とプーホルスのホームランは合計12本。クロンと1本しか違わず、クロンの3イニング後に大谷が打つまでは同数だった。クロンはここまで164打数、大谷とプーホルスは合計246打数だ。

 このカードは4連戦。大谷は5月20日(日本時間21日)に登板し、クロンと対戦する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事