【秋田県横手市】60年続く老舗の味!横手市平鹿町『食堂 十九番』で長年愛されている名物とは?
創業60年超!横手市平鹿町の名店『食堂 十九番』とは?
横手市平鹿町に蔵を改装した趣きのある一軒の食堂がある。創業から60年以上を数える老舗食堂『十九番』である。11月某日、腹を空かせた私はヨーロッパの強豪に立ち向かうサッカー日本代表並のハングリー精神で、噂の店へと向かった。今日はこの老舗食堂で、昭和の時代から愛されている名物のかつ丼とマッチアップする予定だ。
店内に入ると、親切な女性店主が迎えてくれた。元々ご両親が始めたこちらの店を、現在は2代目にあたる店主が引き継ぎ、60年続く老舗の味を守り続けている。
品書き
ご飯類
かつ丼:750円、親子丼:650円、玉子丼:550円、カレーライス:650円、カツカレー:800円など。
麺類
中華:500円、チャーシューメン:750円、みそ中華(野菜入り):750円、タンメン・塩(野菜入り):750円、とんこつ中華:750円、みそとんこつ中華:750円、チャーシューとんこつ:850円
定食類
ホルモン焼(豚)定食:850円、タン・ハツ焼(豚)定食:850円、野菜炒め定食:850円、しょうが焼(豚)定食:900円
人気のかつ丼のほかにもリーズナブルな食堂メニューが並んでいる。ワンコインの中華(ラーメン)やホルモン焼も気になるが、今日は創業当時からの看板メニューであるかつ丼で食欲の秋の延長戦といこう。
60年続く老舗の味!昭和の時代から愛され続ける食堂十九番の名物とは?
お待ちかねのかつ丼が到着。ああ、これはウマそうだ。腹減る私はキックオフの合図と同時に、目の前の丼ぶりに波状攻撃を仕掛けた。アラフォー独身男(私)の幸せとは何か。それは愛する妻や子供と共に過ごす時間ではなく、目の前のかつ丼にがっついている時間だ。
歯ごたえのあるトンカツとそれを包み込むトロトロの卵。そして秋田県民にあわせてちょっぴり濃い目の味付け。『十九番』のかつ丼は、長年に渡り愛されていることがわかる王道の一杯に仕上がっている。
甘じょっぱいカツを口に運び、その勢いのままタレを含んだご飯をかき込む。その間、丼ぶりは片時も離さず持ったまま。そう、これが日本のサムライたちがかつ丼と対峙するときの流儀だ。ドーハの歓喜の翌日に訪れたヨコテの歓喜。ウマいかつ丼を完食した私は、心の中で勝利の雄叫びをあげた。
横手の地酒「天の戸」で有名な浅舞酒造などがある平鹿町浅舞エリアのメインストリートで、60年以上愛され続けている食堂十九番。ふと趣きのある店内を見渡すと、壁に飾られた切り絵が目に入った。どうやら店主の叔父さんの作品のようだ。
味が自慢の十九番。叔父さんの作品に書かれたその文字に、偽りはなしだな。店主が淹れてくれた温かいお茶をゆっくりと飲みながら、しみじみとそう思った私である。
【店舗情報】
食堂十九番
住所:秋田県横手市平鹿町浅舞浅舞385
営業時間:11時30分~14時30分、17時30分~20時 ※夜は不定期営業
電話番号:0182-24-1319
定休日:金曜日