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3試合続けて、7回を終えた時点でリードしていながら敗れる。8回以降の失点は3試合で計19点

宇根夏樹ベースボール・ライター
コロラド・ロッキーズ Aug 22, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月20日~23日の3試合とも、コロラド・ロッキーズは、7回を終えた時点でリードしていた。けれども、いずれの試合も勝てなかった。

 オプタ・スタッツによると、リードして8回を迎えながら黒星が3試合続いたのは、2021年8月のオークランド・アスレティックス以来だという。

 ロッキーズは、2008年4月20日~23日に、このパターンを4試合続けている。

 2年前のアスレティックスの場合、8回以降の失点は、3試合で計7点。15年前のロッキーズは、4試合で計15点だった。

 一方、今回は、3試合で計19失点だ。7回終了時点と試合終了時のスコアは、それぞれ、5対3→5対10、4対3→4対12、5対3→5対6。1試合目は8回表に7点、2試合目は8回裏に9点、3試合目は9回裏に2点と10回裏に1点を取られた。

 イライアス・スポーツ・ビューローによると、1試合目と2試合目のように、2試合続けて、8回を迎えた時点あるいはそれ以降にリードしていて8回以降に7失点以上は、1893年7月6日~7日のボストン・ビーンイーターズ以来だという。今から、130年前のことだ。

 ロッキーズは、8月20日~23日の3試合に続き、24日も敗れた。この試合は、7回を終えて3対3。リードこそしていなかったものの、リードされてはいなかった。その後の得点はなく、8回裏に2点を取られた。

 今シーズンは、37勝91敗(勝率.289)のアスレティックスと41勝88敗(勝率.318)のカンザスシティ・ロイヤルズがいるので、あまり目につかないかもしれないが、ナ・リーグで勝率.400未満のチームは、48勝79敗(勝率.378)のロッキーズだけだ。次いで低いセントルイス・カーディナルスでも、56勝72敗(勝率.432)を記録している。

 ここからも同じ勝率だと、ロッキーズはシーズン100敗に到達する。1993年の創設以降、30シーズン中21シーズンは負け越しているものの、これまでの黒星は、いずれも二桁。2012年の98敗が最も多い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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