【広島市】懐かしき「海と島の博覧会」モニュメントやオブジェが今も残る街の風景
『海と島の博覧会』と聞いて、懐かしい~!と頷いているあなたはきっと40歳オーバーのはず。
『海と島の博覧会』 通称、海島博(うみしまはく)は、いまから35年前の平成元年(1989年)に広島で開催された博覧会。
このころ地方博覧会がブームで、1970~1980年代にかけて様々な地域で博覧会が開催されていました。
広島ではブーム終盤のころに開催。広島市西区商工センターがメイン会場で、県内の沿岸エリア(呉・因島・福山・尾道・向島)にもサブエリアが設けられ、
全22会場で開催する広域周遊型という、ちょっと珍しい博覧会でした。
メイン会場があったのは、現在の商業施設 LECT(レクト)の場所を含む商工センターの巨大エリアで、その広さはなんと24ヘクタール(旧市民球場12個分!)。
広い会場内をゴンドラで移動するためロープウェイが設置されるなど、今考えてもなかなかバブリーな博覧会でした。そんな海島博の名残が、いまも残されているのをご存じでしょうか。
宇品のシンボルになった「パラダイスの塔」
海と島の博覧会のメインシンボルだった「パラダイスの塔」は現在、広島市南区の宇品波止場公園内にあります。
塔の足元から中に入ることもでき、
内部はこんな感じ。
塔と似たような形のオブジェが置かれています。この内部の足元はもともとモザイクタイルでしたが、老朽化したため2017年に改修されました。
それによって、昼間の太陽光から紫外線を吸収した床は、夜になるとキラキラと美しく発光して小さな宇宙のような空間に。
夜は暗闇に外観が浮き上がって見えるため、より目立っています。
公園横は埠頭(1万トンバース)になっているので、豪華客船などが停泊していることもあり。
パラダイスの塔
住所:広島県広島市南区宇品海岸3丁目12 宇品波止場公園
時間:公園内にあるため24時間いつでもOK
備考:公園横に有料駐車場あり
広島の新サッカースタジアム横にも、海島博のモニュメント
2024年に開業した新サッカースタジアム『エディオンピースウイング広島』の横にも、銀色のモニュメントがあります。
これは、海と島の博覧会の会場にあった鯤(こん)というモニュメント。博覧会のシンボルの1つでした。
このモニュメントは、中央公園に新サッカースタジアムが誕生する前から設置されていて、
鯤(こん)は中国の空想上の大魚で、変身して大きな鳥になり飛び立つことから、広島が21世紀に向かって羽ばたくことをイメージして作られたものだったようです。
鯤(こん)
住所:広島県広島市中区基町 広島市中央公園内
備考:エディオンピースウイング広島の横にあります
尾道にも海島博のオブジェが!
広島市のほかにも、海島博のオブジェが移設されているのが尾道市。
因島にはモアイ像がオートキャンプ場施設内(※現在は施設は閉鎖中)に置かれていたり、
因島アメニティ公園(広島県尾道市因島大浜町64)内には恐竜オブジェ「ザウルスくん」が移設されていますよ!
どれも巨大で存在感があるので、それぞれに地域のシンボル的存在として現役で活躍しています。
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