ナ・リーグには30本塁打以上の選手が10人いるのに、ア・リーグは半数以下の4人
今シーズン、30本以上のホームランを打っている選手は、15人を数える。ナ・リーグに10人、ア・リーグは4人だ。あとの1人、31本塁打のジェイク・バーガーは、シーズン途中に異なるリーグのチームへ移った。ア・リーグのシカゴ・ホワイトソックスで25本塁打と、ナ・リーグのマイアミ・マーリンズで6本塁打だ。
また、ナ・リーグには、40本塁打以上が3人いる。48本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)と43本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)に、42本塁打のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)がそうだ。ちなみに、9月9日は、3人とも、本数を1本ずつ増やした。一方、ア・リーグの40本塁打以上は、44本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だけ。35本塁打以上も、ナ・リーグが6人、ア・リーグは2人だ。
もっとも、両リーグの人数に差があるのは、たまたまだと思われる。リーグ全体のホームランは、ナ・リーグの2587本に対し、ア・リーグは2601本。メジャーリーグ全体に占める割合は、それぞれ、49.9%と50.1%だ。打たれたホームランも、ほぼ同じ。ナ・リーグが2574本(49.6%)、ア・リーグは2614本(50.4%)だ。
なお、両リーグとも、打ったホームランと打たれたホームランの本数が一致しないのは、ナ・リーグの選手がア・リーグの選手から打ったホームランと、ア・リーグの選手がナ・リーグの選手から打ったホームランがあるためだ。
過去22シーズン(2001~22年)における、各リーグの30本塁打以上の人数(と本塁打王とその本数)は、以下のとおり。
2020年と2022年以降を除くと、ナ・リーグにはDHがなかった――ア・リーグは1973年に導入した――ので、例年、30本塁打以上の人数はア・リーグのほうが多いのではないか、と調べる前は思っていた。けれども、そうではなかった。
もしかすると、30本塁打以上ではなく、もっと人数が多い、20本塁打以上や10本塁打以上には、何らかの傾向があるのかもしれない。例えば、2021年の20本塁打以上の人数はナ・リーグもア・リーグも50人ずつで、2022年はナ・リーグが34人とア・リーグが37人、今シーズンは現時点で40人と38人だ。少なくとも、ここ3シーズンは、リーグによる人数の差はほとんどない。