ウクライナの空を舞うトルコ製のドローン(4)
こうして見て来たように、バイラクタールが、トルコを「ドローン大国」にした。バイラクタールとは、正確にはバイラクタールTB2とは、いったい、どのような兵器なのだろうか。小型トラックで運べるサイズのドローンである。翼の幅が12メートル、機体の長さが6.5メートルである。機体の重さは550キログラムで150キログラムまでの重量の爆弾を積載できる。そしてレーザーによる精密誘導爆弾を搭載している。ドローンばかりでなく、その通信設備や制御設備などとセットとして輸出されている。製造元のバイカル社の言葉を借りれば「プラットフォーム」として輸出されている。価格は公表されていない。1機当たり1億円から2億円程度になるのではと推定されている。これは、イスラエルやアメリカの同様のドローンの価格の数分の1と言われている。ちなみに日本の航空自衛隊の主力機のF15の調達価格は100億円ほどである。
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