入園者数約177万人を誇る（令和4年度）国営ひたち海浜公園のご紹介です。開園面積は約215haにもおよび、園内には各所に大規模な花畑があります。

初夏にはバラ、夏にはジニアやヒマワリ、コキアなど、四季折々の草花が訪れる人々の目を楽しませてくれます。

園内のようす

約550株のアジサイ・アナベルが、「ひなの林」で見頃を迎えています。「見頃は6月末まで続く予想です」と同園広報係の渡邊さんが教えてくれました。

木漏れ日を浴びた花姿は、まるで純白のウェディングドレスのようで見入ってしまいます。

訪れた人々は、純白の装飾花を間近で観賞したり、家族やペットと記念撮影をしたり、梅雨の晴れ間を楽しんでいました。（撮影日：2023年6月21日）。

アジサイ・アナベル

花は小さい純白の装飾花が集まり、20cmほどの手毬状になります。高さは100〜150cmほどで、約700平方メートルに渡って植栽されています。

咲き進むにつれて、花色が変化するのも魅力のひとつ。

蕾から咲き始めごろの“淡い緑色”は、花が咲くと“純白”に変化。さらに咲き進むと、再び緑色となり、秋にはドライフラワーのようになるそうです。

豆知識

アナベルはアジサイ科アジサイ属で、北アメリカ原産の低木です。別名アメリカアジサイとも呼ばれるアメリカノリノキの園芸品種で、日本原産のアジサイを品種改良した西洋アジサイとはルーツが異なります。

アナベルの名前の由来は2説あります。発見されたアメリカのイリノイ州アンナ町の名前「アンナ」と美しいを意味する「ベラ」を掛け合わせたとする説。古代ローマ時代の「愛すべき女性」を意味する言葉「アマベル」から名付けられたという説があるそうです。

撮影当日は晴天でしたが、雨の中で咲き誇る花姿も他の季節にはない美しさ。アナベルは、梅雨を味わい深くしてくれるでしょう。（撮影日：2023年6月21日）

公園の情報

国営ひたち海浜公園の「多目的ホール」では、6月24日（土）に「環境シンポジウム」を開催いたします。

本公園は樹林・砂丘・湧水地などの貴重な自然環境を有しており、環境省や茨城県のレッドリストに登録されている希少な動植物が多く生息しています。

今年で12回目を迎えるシンポジウムでは、筑波大学 助教 川田清和氏による講演やボランティア（パークパートナー）と公園関係者が一体となって進める、自然環境や生態系を守るための保全活動に関する取り組みと活動報告を行います。

■日 程／6月24日（土）
■時 間／13：00～16：00
■場 所／多目的ホール
■受 付／当日受付
■参加費／無料
■定 員／25名
■雨 天／実施
■協 力／筑波大学、茨城生物の会、パークパートナー