高知市の中心部から車で約30分、土佐山の自然豊かなエリアに「桑尾沈下橋」があります。

高知市内では珍しい沈下橋であり、周囲を山々に囲まれ、対岸を結ぶその景観を引き立てる桑尾沈下橋。地域に根付いた風情と静けさが魅了の「桑尾沈下橋」に行ってきましたのでご紹介します。

高知駅から西へ進み、愛宕商店街を北へ進みます。県道16号線を土佐山方面へ進み、高知市役所土佐山庁舎の手前を左折して県道33号線に入ります。鏡川沿いの道を1kmほど走ると、「桑尾沈下橋」があります。

「桑尾沈下橋」は、高知市街地に流れ込む鏡川の上流、土佐山の清流に架かる小さな橋です。

沈下橋とは、増水時に橋の一部が沈むように設計された橋のことで、高知県の四万十川沿いに多く見られ、有名ですが、高知市内に沈下橋があるのは珍しく、知る人ぞ知る沈下橋です。

名前の通り、川が増水したときに、水中に沈むように設計されているので、橋につきものの欄干はありません。

橋を渡るときはドキドキしますよね。

構成がシンプルなので、造るための費用が少なくて済み、橋の下が空洞になっているので、川が氾濫・増水しても、水の通り道が確保され、土砂や流木が引っかかることを避けられるため壊れにくいことがメリットのひとつです。

ここの沈下橋は、橋げたが一般の沈下橋と違った珍しい造りになっているのも興味深いですよね。

河原に降りると、透き通った川のせせらぎが心地よく、泳ぐ魚が見えるほど澄んでいます。

清涼感が漂う冷たい水に足をつけると、暑さを忘れさせてくれます。

自然豊かな場所にある桑尾沈下橋のまわりは、緑豊かな景色が広がっています。

沈下橋とまわりを眺めているだけでも、心が癒されます。

桑尾沈下橋は公共物ですが、橋の先は私有地になりますのでご注意ください。

橋を通行するのは土地所有者や関係者のみとなるため、人通りはほとんどありませんが、近隣の方にご迷惑をかけないように配慮をお願いします。

自然豊かな土佐山にある、高知市内で見られる珍しい桑尾沈下橋を訪れて、知られざる絶景を楽しんでみませんか。