災害時の対応と、スマートフォンの活用方法を改めて確認しよう
この記事は、災害直後の動き方とスマートフォンでの通信方法の確保、安否確認や情報収集、スマートフォンの省電力設定といった内容についてまとめたものとなります。
被害が甚大なエリアでは電気・ガス・水道や物流が停止し、通信方法の確保も難しくなりがちです。とはいえ、通信を利用できれば早期の安否確認などは被災地の外の人を安心させ、不必要なトラブルを防ぐ効果があります。また、最新の情報の入手や娯楽による安心や精神的な負担の軽減を期待できます。どのようにすればいち早く通信環境を確保できるのかを含めて平時に確認しておきましょう。
震災などの災害が発生したら
1身の安全を確保する
住宅の内部では家具や家具の上のものの落下のほか、大型家具が転倒する場合もあります。机の下に隠れる、クッションやバッグなどで頭部を覆うなどの方法で頭部を守りましょう。
2出口を確保する
玄関や部屋のドアをあらかじめ開けておき、最短の脱出口を確保しましょう。ただし、不用意に戸外へ出ると建物やブロック塀、看板といった落下物の危険があります。状況に応じた適切な判断をしましょう。
3火の始末をする
ガス器具、ストーブなどの火をすばやく消して、ガスの元栓を締めましょう。避難する場合は電気のブレーカーも切りましょう。
4安否や情報を確認する
揺れが収まったら、家族の安否状況を確認しましょう。もし携帯電話・スマートフォン、自宅の光回線などを利用できる場合は、災害用伝言板やSNSを利用しましょう。「NHKニュース・防災」「Yahoo!防災速報」の確認も有用です。また、「radiko」は少ない通信量や消費電力でラジオのニュース情報を確認できるほか、被災中の娯楽にもなります。
NHKニュース・防災
https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html
Yahoo!防災速報
https://emg.yahoo.co.jp/
radiko
https://radiko.jp/
NHKラジオ らじるらじる
https://www.nhk.or.jp/radio/
ただし、災害により各社の携帯電話網が止まり、通信を利用できない場合もあります。この場合はスマートフォンの省電力設定を有効にしたうえで、ご近所や公共施設の避難所などで助け合って情報を収集しましょう。また、停電で電力が止まっておりスマートフォンの電力を無駄に消費できない場合は、後述する省電力設定を有効にしておきましょう。
この記事では深く触れませんが、災害時の対策アイテムも揃えておきましょう。災害グッズのリュックに加えて、電力のバケツとして使える「ポータブル電源」はかなりお勧めです。また、水道・電気・ガスのインフラが途切れると市街地でも3日間から1週間は生活が制限されます。阪神・淡路大震災の被災時の経験からすると、「ペットボトル飲料水(日常から箱買いして余裕を持たせておく)」「カセットコンロ、カセットボンベ数本(いずれも経年劣化に注意)」「IHクッキングヒーター」などを普段の生活で使いつつ揃えておくことをお勧めします。
災害時に通話・通信環境を確保するいくつかの方法
スマートフォンやネットを利用した安否情報の発信ですが、災害時は携帯電話・スマートフォンのサービスも被害により停止する場合があります。また、災害直後は利用できても、停電の継続で基地局の予備電源がなくなるといった理由で後ほど停止する場合があります。安否確認の一報は早めに入力することをお勧めします。
自身のスマートフォンでネット回線を利用できない場合でも、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルのうち異なる携帯電話会社を契約している人のスマートフォンなら繋がる場合があります。もし利用できる家族や友人がいる場合は、テザリング機能(インターネット共有、アクセスポイント)で回線を共有しましょう。
近隣の主要施設のWi-Fiサービスを利用できないかも確認しましょう。公共施設や携帯電話会社のショップのほか、ローソン・ファミリーマート・ミニストップなどのほか、大手の薬局やファーストフード店などで電力や通信回線が止まっていなければ利用できる可能性があります。通常のWi-Fiサービスは携帯電話会社などの契約がないと利用できませんが、災害時はフリーWi-Fiの「00000JAPAN」として誰でも利用できる場合があります。
- 光やCATVなどのブロードバンド回線を利用できないかを確認しましょう。
- スマートフォンの契約先によっては繋がる可能性があります。繋がる場合はテザリング機能(インターネット共有、アクセスポイント)を有効にしてもらい、Wi-Fiでネットに接続しましょう。
- 災害発生後、フリーWi-Fiとしてアクセスポイント名「00000JAPAN」のサービスが解放されます。施設の電力や通信回線が止まっていない限り、各携帯電話会社のWi-Fiサービスと同じ場所で利用できます。街の主要施設で利用できないかを確認しましょう。
災害用伝言版を活用する
災害時は携帯会社が災害用伝言版を開設します。ただ、現在は各社の低価格プランの契約が増えているなど、携帯電話会社によってどのサービスを利用すべきなのかわかりづらくなっています。改めて確認しましょう。
LINE安否確認
LINEを起動してすぐに利用でき、親しい人にすばやく情報を発信できます。友人関係がかなり広い人の場合は、安否情報のみなどにとどめることをお勧めします。より細かい情報は、家族や必要な相手と個別やグループでやりとりしましょう。
緊急時に役立つLINEの使い方
https://guide.line.me/ja/features-and-columns/emergency-tips.html
災害用伝言板(web171)
https://www.web171.jp/
災害時にNTT東日本・西日本が開設する伝言板サービスです。電話番号に対して伝言を記入し、ほかの人は相手の電話番号を入力すると記載された伝言内容を確認できます。また、指定した相手の電話番号やメールアドレスに伝言内容を通知することもできます。
各携帯電話会社の災害用伝言版とも情報を連携しているほか、MVNOなどの格安スマホや、通信手段がPCからのインターネット接続のみの場合も利用できます。携帯電話会社大手4社でも個別に災害用伝言版を提供していますが、契約している携帯電話会社や接続方法を調べる手間がかかる場合はweb171を利用したほうが早いでしょう。
スマートフォンの省電力設定を利用する
停電などで充電環境が限られる場合は、省電力設定を利用して少しでもバッテリーの持ちをよくしましょう。
省電力モードを有効にする
iPhoneやAndroidには、通知やアプリのデータ受信や更新などを制限することで、バッテリーの持ちを伸ばすモードが搭載されています。
iPhone「設定→バッテリー→低電力モード」
Android(一例)「設定→バッテリー→バッテリーセーバー」
ダークモードを利用する
画面は明るさを下げることに加えて、画面の文字が白、背景が黒色になるダークモードに設定することで消費電力を節約できます。照明のない暗い部屋で利用する場合に、画面のまぶしさを抑えられるという利点もあります。
iPhone「設定→画面表示と明るさ」
Android(一例)「設定→ディスプレイ」
機内モードを利用する
当面は携帯電話回線が復旧せず圏外表示が続きそうな場合は、機内モードに変更してバッテリー消費を減らしましょう。Wi-Fiを利用できる場合は、Wi-Fiのみオンにしましょう。
iPhone「設定→機内モード」
Android(一例)「設定→ネットワークとインターネット→機内モード」
復旧エリアマップを確認する
災害時に携帯電話・スマートフォンを利用しづらい状態が発生した場合、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルともに通常のエリアマップとは異なる「復旧エリアマップ」を公開します。
災害時のエリアの状況は、基地局設備の被災や二次災害、停電時の予備電源の状態、移動基地局車や電源車の展開、本格的な復旧作業など様々な要因により刻々と変わります。災害時は復旧エリアマップをブックマークするなどして、確認しやすくしましょう。
令和6年能登半島地震の復旧エリアマップ
NTTドコモ
https://servicearea2.nttdocomo.co.jp/inet/DisasterGoRegcorpServlet
KDDI(au)
https://www.au.com/mobile/area/emergency/
ソフトバンク
https://disaster.amap.mb.softbank.jp/sp/?disasterID=809
楽天モバイル
https://network.mobile.rakuten.co.jp/info/recovery-area/shinetsu-hokuriku/
災害時の携帯電話・スマートフォンの利用エリアですが、各社の基地局やアンテナが広い範囲で被害を受ける、または停電が起きた場合は復旧に時間がかかります。被害を受けなかった設備も停電対策用の予備電源で動作していることがあり、電力jが復旧しなければ72時間以内に停止し通信を利用できなくなる可能性があります。災害から24時間以内に通信ができそうなら、安否確認など必要な連絡は済ませておきましょう。