12/31に間に合う!マイナンバーカードで最速ふるさと納税
12月31日は、2022年のふるさと納税の最終日だ。
「ふるさと納税を忘れた!もう間に合わない?」
「そもそもふるさと納税は気になるが何が得なの?」
なんて人も多いはず。多くの企業が申し込みサイトを運営し、CMを見ることも多い。
そこで、今から1~2時間もあれば完了できる、新しいスマホとマイナンバーカードを使ったふるさと納税について紹介していく。
この記事で紹介するのは、主にサラリーマンなどの給与所得者むけの情報だ。確定申告が必要な自営業や高額所得者などは申請方法が異なる(確定申告時に申請する)ので注意して欲しい。
ふるさと納税で来年の税金を先払いし、地域の特産物を貰おう
ふるさと納税の基本的な説明は、「自治体に寄付をすると返礼品を貰えて、さらに住民税や所得税が控除される制度」だ。だがこれだと解りづらいだろう。
具体的な例として、年収300万円(所得税 約5万5000円、住民税 約11万6000円)で独身または共働き(扶養家族なし)の場合を見ていこう。ふるさと納税の寄付の上限額は納税額で上下し、約2万6000円になる。
ふるさと納税ポータルサイトで「牛肉2kgと書かれた2万5千円分の寄付」を受け付けている自治体に寄付を申し込んで2万5千円を支払ったとする。
すると、2万5千円から手数料2000円を引いた2万3000円が翌年の6月以降に住民税から差し引かれる。さらに、寄付金のうち上限3割以までの返礼品「最大で7500円相当の牛肉2kg」が届く。
結果、支払う税金の総額は変わらないが、手数料2000円で最大で7500円相当の牛肉2kgが手に入ると考えればお得だろう。
上限額の範囲なら複数の自治体に寄付して、米や果物など複数の返礼品を貰ってもいい。なお、複数の返礼品を申し込んでも手数料は全部で2000円のままだ。年収が多く納税額も多い人はふるさと納税の対象となる寄付額の上限が上がり、より高額な寄付額の返礼品も選べるようになる。
ラスト1日、オンライン申請対応の自治体への寄付が最善だ
今年ぶんのふるさと納税の寄付額を上限まで使いきるには、12月31日までの寄付が必要だ。さらに、1月10日必着で、寄付をした自治体にワンストップ特例制度の書に身分証明書のコピーを着けての郵送も必要。だが、いちいち申請用紙に寄付内容を記入し、免許証や住民票、マイナンバーカードをコピーして封筒で郵送するのは面倒なうえ、すこしでも送付が遅れると1月10日必着に間に合わなくなる。
そこで、2022年秋から対応が進んでいるスマホとマイナンバーカードを使ったオンライン申請の出番だ。ワンストップ特例申請のオンライン申請を使えば、郵送もコピーもなしに申請を完了できる。オンライン申請に対応した自治体に絞って寄付をすれば、1月10日どころか年内にふるさと納税の手続きをすべて完了できるというわけだ。
また、「オンラインでふるさと納税を申し込んだのに、なぜ最後のワンストップ特例制度の申請だけマイナンバーカードをコピーして郵送という古い方式なんだ」という不満を持っていた人も、新しいスマホとマイナンバーカードを使ったオンライン申請は気になるところだろう。
ふるさと納税の上限額を確認する
ふるさと納税でお得になる寄付額には上限がある。最短でふるさと納税を完了するために、まずは自身がふるさと納税で寄付できる上限額を確認しよう。上限額は給与収入や各種控除を考慮した住民税によって上下する。
上限金額は、ふるさと納税を申し込めるポータルサイト各社が控除上限額シミュレーションとして提供している。年収と家族構成などを入力すれば大まかな金額を確認可能だ。
このほか、総務省が公開しているふるさと納税額の表や、1年に払っている住民税の約2割という計算でも大まかな上限額を確認できる。あまり年収などを入力したくない人は、これらの方法で確認してもいいだろう。
控除上限額シミュレーション(さとふる)
https://shopping.geocities.jp/furunavi/beginner.html
ふるさと納税のしくみ > 税金の控除について(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/mechanism/deduction.html
マイナンバーカードの状態を確認する
実際にオンライン申請を利用するときには、マイナポイントの受け取りや「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の発行と同様に、スマホとマイナンバーカードを近づけて暗証番号を入力する必要がある。必要なのは以下のパスワードだ。
・券面事項入力補助用パスワード(半角数字4桁)
・公的個人認証 署名用パスワード(半角英数字6~16桁)
また、電子証明書の期限も確認しておこう。電子証明書の有効期間は発行日から5回目の誕生日だ。マイナンバーカードに記載されている有効期間より5年短い。マイナンバーカードを初期に作成した人は、カードは有効だが電子証明書が期限切れになっている可能性がある。
念のため、スマホの「マイナポータル」アプリのログインや「JPKI利用者ソフト」アプリで電子証明書を読み取れるかを確認しよう。期限が切れている場合は読み取れないので、市区町村の窓口で更新する必要がある。オンライン申請にこだわるなら、年始早々に市区町村の窓口でマイナンバーカードの電子証明書を更新しよう。
オンライン申請対応の自治体に寄付、ワンストップ特例制度のオンライン申請をする
ふるさと納税は様々なポータルサイトから申し込める。通常なら普段利用しているポイントサービスやマイルに対応したサイトから申し込むとお得だ。
だが、ワンストップ特例制度のオンライン申請に対応した返礼品を探しやすいポータルサイトは意外と少ない。今年の秋から利用が進みだしたサービスだけに、まだ検索機能に組み込めていないのだろう。
現時点では、オンライン申請の方法と対応する自治体を列挙したページを用意したサイトが多い。オンライン申請手続きも「自治体マイページ」「I AM」など外部のオンライン申請サービスに寄付内容を入力して申し込むサイトが大半だ。
「ふるさとチョイス」書類の記入・送付が不要!オンラインでワンストップ申請
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/onestop_online
「ふるなび」ワンストップ特例オンライン申請サービスのご案内
https://furunavi.jp/c/about_onestop_online
オンライン申請重視なら「さとふる」が便利
そんな中、「さとふる」はすでにオンライン申請に対応した返礼品だけの検索機能を用意。さらに、スマホの「さとふる」アプリから直接オンライン申請を行える「さとふるアプリdeオンライン申請」機能を搭載した。
現時点で、急ぎでふるさと納税を申し込んでオンライン申請を行うには一番便利なポータルサイトといっていいだろう。(このサイトでソフトバンク系列のサービスを紹介すると宣伝のように見えるが、単にさとふるのオンライン申請対応が他社より進んでいた結果だ。)
「さとふる」さとふるアプリdeワンストップ申請
https://www.satofull.jp/static/onestop_app.php
まずは、PC、iPad、スマホを問わずブラウザーで「さとふる」にアクセスしよう。利用には会員登録が必要だが、Yahoo!JAPAN ID(メールアドレス・パスワードもも共通化できる)でもログイン可能だ。
返礼品の検索はまずキーワード検索したあと「絞り込む・並び替える」→「★おすすすめ」→「さとふるアプリdeワンストップ申請対象」を有効にしよう。これで、オンライン申請に対応した返礼品だけを検索して寄付を申し込める。
寄付を申し込んだ後は、スマホの「さとふる」アプリをインストールしてログインしよう。アプリ下段の「控除管理」→「ワンストップ特例申請」から、マイナンバーカードを利用したオンライン申請を開始しよう。スマホで2回マイナンバーカードを読み込み、暗証番号とパスワードを入力するだけだ。詳しくは上記のリンクを参考に進めよう。
もし、マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れていた、パスワードを何度も間違えてロックされたなどの問題が起きた場合は、頭を切り変えて書類の郵送による申請を進めよう。早く手続きを進めれば1/10必着で間に合うだろう。
年末最後の最後大みそか、ふるさと納税が気になった人の参考になれば幸いだ。来年は年末に焦って申し込むことなく、肉や米が欲しい時などに上手くふるさと納税を活用するといいだろう。