しつこい寒気のいたずら、週明けも都心を含め、関東では雷雨や寒暖差に注意
ようやく最後の寒気が通過へ
きょう26日(日)は、日本付近を南下している寒冷前線に向かって強い南風が吹き込んだため、なかば強制的に気温が上がり、東京の八王子で25.8℃まで上がるなど、特に関東地方で夏日が続出する初夏の陽気となりました。
ところがこれとは裏腹に上空の寒気は相変わらず居座っており、週明けにかけて、寒気の中心が再び日本付近を通過していく見込みです。
あす27日(月)の予想では、上空5500メートル付近の気温は、北日本を中心に-30℃以下となっており、これは平年より5℃~10℃も低く、寒気の南端にあたる関東地方で、特に大気の状態が不安定となりそうです。
関東は午後から不安定に
27日(月)は全国的に晴れる所が多いものの、関東地方は午後から次第に不安定となり、特に夕方から夜にかけて、広く雨雲が発生する見込みです。
雷の発生する確率(発雷確率)をみると、宇都宮など内陸では50%以上、都内も多摩地方を中心に30%以上と高めの確率となっています。
関東は24日(金)も似たような気象状況で夕方から雷雲が発達し、激しい雨や地面を覆いつくすような大量のひょうの降った所もありましたが、あすも午後からの空模様の変化に要注意です。
再び気温も急降下
東京都心は今月に入り、1日~25日まで、連続で最低気温が10℃未満のひと桁が続き、76年前の記録に並びましたが、きょう26日は強い南風が吹いて、朝の最低気温は11.5℃とこの記録にようやく終止符が打たれました。
とは言っても、きょうが終われなければ確定はしないのですが、今夜日付が変わる頃までは南風が吹き続けるのでほぼ間違いないでしょう。
27日(月)も日中は20℃近くまで上がりますが、夕方以降は冷たい北東の風が強めに吹き、雨も手伝って、気温が急降下する予想です。
東京都心でも夜には10℃を下回って、再び、ひと桁の寒さとなるでしょう。
夕方以降の雷やひょうなどはもちろん、再びやってくる大きな寒暖差にも注意が必要です。