寒い4月、東京都心は76年前の記録に並ぶ25日連続10℃未満に
全国200地点以上で氷点下の冷え込み
今月は寒気の度重なる南下で、例年よりかなり気温の低い4月となっていますが、けさも上空の寒気や放射冷却の影響で、GW間近の4月下旬とは思えないような冷え込みとなりました。
全国で最も下がったのは長野県の菅平で-8.5℃と平年より10℃近く低くなったのをはじめ、全国920地点中211地点で0℃未満の氷点下を記録しました。
平年との比較をみても特に東日本から西日本には平年より6℃以上低い濃い青色が広がっており、多くの所で季節が1か月以上戻ったような冷え込みとなりました。
東京都心は76年ぶりの25日まで10℃未満
東京都心もけさは真冬を思わせるような澄み切った青空と身震いするような冷たい空気に包まれました。最低気温は5.3℃まで下がり、平年より約6℃も低く、今月に入って一番の冷え込みとなりました。
これで今月は1日からきょうまで、25日連続で10℃未満の一桁の冷え込みが続いており、76年前の1944年に記録した25日連続の最長記録に並びました。
ここから先は4月としては未知の冷え込みゾーンとなるわけですが、どうやらこの記録はきょうで打ち止めとなりそうです。
東京都心は南風で26日にかけて気温上昇
けさは全国的に冷え込みましたが、今後日本海を低気圧や前線が進むため、それに向かう南風が全国的に強まり、日中は大きく気温の上昇する所が多いでしょう。
東京都心も午前10時過ぎにはすでに15.6℃まで上がっており、朝よりも10℃以上ジャンプアップしています。
このあと南風がさらに強まり、東京都心は20℃近くまで上がり、そのまま今夜からあす26日の朝にかけて気温はあまり下がらず、10℃を下回る可能性はほとんどないと思われます。
ということで76年ぶりに並んだ4月の寒さ記録は、並んだところで終止符が打たれそうです。
なおあすの日中は25℃前後まで上がる初夏の陽気となるため、絶好の”換気日和”となるでしょう。ところが週明けは再び寒気の影響で、寒の戻りとなりますので、大きな寒暖差に十分ご注意下さい。