自律神経を守る4つのポイント!夏場のケアについても解説。
こんにちは、精神科医しょうです。
体の調整機能を果たしている自律神経が乱れると、心身にさまざまな不調が表れ、自律神経失調症と診断されてしまうことがあります。
自律神経失調症は正式な病名ではありませんが、表れる症状として身体面では頭痛や倦怠感、動悸、不眠などがあり、精神面では不安やいらいら、情緒不安定などがあります。
医学的に見て異常な所見が見当たらず、精神疾患もない場合には、自律神経失調症と一時的に診断されることもありますが、何らかの病が潜んでいる可能性もあるため、診断を受けた場合は規則正しい生活を送るなどの改善が必要です。
今回は「自律神経失調症」と免疫力を高める方法について解説したいと思います。
夏場の自律神経ケアはどうすれば良い?
朝晩は比較的、過ごしやすくなってきましたが、日中は日差しが強く気温も高い日が続いています。
ついつい涼しい部屋に入り浸りになったり、冷たい飲み物や食べ物を多く摂取してしまったりしがちですが、体が冷えると免疫力が低下する原因になってしまい、自律神経失調症にもおちいる可能性があります。
では、夏場に「冷え」によって体に負荷がかからないようにするには、どのようなことに注意して過ごすと良いのでしょうか?
注意すべきことを4つ取り上げたいと思います。
・薄着に注意
薄着をし過ぎると、冷房の効いた部屋では体が冷えやすくなります。
また直接、冷房や扇風機の風を受けると、風邪を引いたりするなど体に悪影響が出るため、暑いからといって肌を露出し過ぎるのは、気を付けた方が良いでしょう。
・水分のとりすぎに注意
夏場に水分摂取は欠かせませんが、過剰な摂取は低ナトリウム血症を引き起こすことになりかねませんので、注意が必要です。
低ナトリウム血症を起こした時の主な症状としては、頭痛や下痢、嘔吐、意識障害などがあります。
一度に多量をとるのではなく、こまめな水分補給を心がけましょう。
・冷房による冷え過ぎに注意
冷房で冷えた室内にいると、外との寒暖差が大きいため、自律神経が乱れやすくなります。
冷房の風は直に浴びたりせず、適度に汗をかくくらいの温度で涼むのが良いでしょう。
外出の際はカーディガンなど、羽織れるものを持ち歩くと安心です。
・冷たい飲み物に注意
キンキンに冷えたものや、氷が入ったものを一気に飲むと、胃や腸などに負担がかかり、機能が低下してしまう恐れがあります。
飲み物は氷なしにすることや、常温のものを飲むなど工夫をすることで、免疫力の低下を防ぎましょう。
睡眠の質を高めて、自律神経を調整しよう!
免疫力を高めるには、十分な睡眠をとることが大切です。
みなさんは、就寝前にいつもしているルーティンはあるでしょうか?
軽くストレッチをしたり、リラックスできる音楽を聴いて気持ちを落ち着けたりなど人によってさまざまかと思います。
ここでは、就寝前にやると良いことと良くないことをそれぞれ紹介したいと思います。
<就寝前にやると良いこと>
・寝室の換気
空気を入れ換え、室内の埃を外に出すことで気分がスッキリとします。
また、睡眠中も埃を吸う量が減るので、呼吸がラクになるかもしれません。
・エアコンを調整する
室内の温度を一定に保つことで、快適な睡眠をとりやすくなります。
・軽いストレッチ
適度な運動で体をほぐし、リフレッシュをはかりましょう。
布団の上で手軽にできるストレッチがオススメです。
・ハーブティを飲む
成分にも香りにもリラックス効果があるため、睡眠の質を高めることが期待できるかもしれません。
・照明を調整する
少し暗めの照明は、リラックス効果を高め眠気を誘いやすくなります。
<就寝前にやると良くないこと>
・スマホいじり
交感神経の働きを優位にするため、眠りの質を低下させます。
夜遅くまでパソコンの画面をみるのも、オススメできません。
・お酒を飲む
寝る前にお酒を飲むと、摂取したアルコールを分解しようと肝臓がフル回転を続けるため、眠っているつもりでも、頭と体は活動を続けたままになってしまいます。
寝ついたとしても、なかなか深い眠りにはなりません。
・熱いお風呂に入る
熱いお風呂に長時間つかると、交感神経が優位になり寝つきが悪くなってしまいます。
・激しい運動
就寝前に激しい運動をすると、脳が覚醒し興奮状態になるため、寝つきが悪くなります。
就寝前は、軽いストレッチでとどめるようにしましょう。
・食事をする
寝る前に食事をすると睡眠の質を低下させるとともに、逆流性食道炎になる可能性もあるため、オススメできません。
空腹でどうしても寝つけない時は、おかゆやスープなど消化に良いものを少しだけとって休むようにしましょう。
まとめ
今回は自律神経の夏場のケアと睡眠の質を高めるために、就寝前にしても良い行動としない方が良い行動を紹介しました。
寝る前のルーティンを決めておくと体と脳がスムーズに切り替わり、睡眠の質が高まるかもしれません。
今回紹介したものを、ぜひ参考にして一日の最後に取り入れてみてくださいね。
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