まさか適応障害とうつ病が併存?自力での改善の危険性。
こんにちは、精神科医しょうです。
本日の記事はうつ病と適応障害について触れていきます。
心療内科に行ってみたら、適応障害と言われたりうつ病と言われたりさまざまなことを言われて不安になった経験がある方もいるのではないでしょうか。
そこでそんな不安になっている方のために、本日の記事ではうつ病と適応障害が同時に併発するのかどうかについて解説していきます。
うつ病と適応障害の併発について
うつ病と適応障害と両方の診断を言われたと話す方が時々います。そして、うつ病と適応障害が併発したのではと心配になってしまうんですね。
結論としては、うつ病と適応障害が併発するということはありえないんです。
それはどうゆうことなのか、もう少し深堀りしていきましょう。
主な発症原因はストレスと共通しているが
二つの病気の主な発症原因はどちらもストレスによる影響が大きく、強い不安や不満を感じていると同時に起こる可能性が高くなってしまいます。
「職場の異動で自分に合わない業務を担当することになった」「家族間のトラブルで喧嘩が増えた」など、心や体に刺激や緊張を与える問題があればあなたもうつ病や適応障害になってしまう可能性はあります。
うつ病も適応障害もストレスからなることが多いですが、うつ病はそうではない場合もあるんです。はっきりとしたストレスがなくてもうつ病になることがあるんですね。
ではなぜうつ病と言われたり適応障害と言われたりするのか
当初はストレスからくる適応障害と診断されたとしましょう。
しかし、その後ストレスから離れたのにも関わらず、一向に抑うつ症状が改善しない場合があります。
こういった状態が2週間以上続くと、最初は適応障害であったのに、いつの間にか診断がうつ病になるということもあるんです。
そうなんです、適応障害であっても長い時間ストレスに耐え続けたりするとうつ病に移行していくことがあるんですね。
うつ病は脳内の神経伝達物質の乱れに伴う病気ですから、うつ病になってしまうとストレスから離れただけでは良くならないんです。
適切な治療を受ける
適応障害であればストレスから離れれば良くなることも多いです。とはいえ、医療機関にかからず自力で頑張りなさいと言っている訳ではありませんよ。
しかしうつ病になっていれば自力での治療は諦め、医療機関で適切な治療を受けることか最も良い方法です。
うつは一度発症したときすぐに正しい治療を行わないと再発を繰り返し、重症化してしまう可能性だってあるんです。
うつ病と適応障害の改善後に注意すること
医療機関で自分に合う治療を受けてうつ病と適応障害の改善ができたら、再発させないためにその後の過ごし方にも注意しましょう。
無理は禁物
心の病気の元であるストレスを感じやすい人は真面目な性格で、人一倍我慢強く無理をしてしまう人が多いです。
改善後は心身共に絶対に無理はしないようにして、仕事や家事など自分のキャパ以上の頑張りをしないようにしてください。
心身をしっかり休める
日常で受けるストレスをためないために心身をしっかり休め、バランスの良い食事・たっぷりの睡眠で自分を回復してあげましょう。
改善したとは言っても心身の根本的な完治は時間がかかるものなので、毎日きちんと休息をとり自分にできるメンテナンスを行い完治の手助けをしてあげるのです。
改善の判断を自分でしない
医療機関でこれ以上治療をしなくても大丈夫との判断は、自分で勝手にせずに医師の判断を受けてください。
心の病気は良くなったように感じても改善途中という状態も多いので、自己判断で治療をやめると中途半端に終わり再発するリスクがあります。
医師が改善を認めて治療の終わりを許可するまでは、途中でやめないように気をつけましょう。
まとめ
本日はうつ病と適応障害が併発するかどうかについてお伝えしました。
現在ストレスを一人で我慢し続けている人は、これ以上抱えないでほしいと思います。
一人で抱えず、まずは誰かに相談することが初めの一歩に繋がりますよ♪
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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