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間も無くゴング! WBAスーパーライト級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
12センチの身長差 Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 WBAスーパーライト級タイトルマッチ、マリオ・バリオスvs.ジャーボンテイ・デービス戦の開始まで、およそ半日となった。

 前日に行われた計量で、チャンピオンのバリオスは139.5パウンド、挑戦者のデービスは139.75パウンドでパスした。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 最終公開練習時の両者の言葉をお届けしよう。24戦全勝23KOの挑戦者、デービスは言った。

 「3階級制覇を目指して、こうしてファンに喜びを与えられることが嬉しい。今回のファイトに向け、興奮している。2019年12月28日にもアトランタのリングに上がり、歓迎を受けた。戻って来られたことに喜びを感じる。

 メディアは、この試合が俺にとってキャリア内で最もタフなものだと述べる。だから周到に準備したし、相手もそうであることを願う。我々はファンの期待に応えたい」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 「言うまでもないが、ラスベガスはボクシングの街だ。メイウェザー・プロモーションも俺のチームもいい状態を築いてくれた。チームは家族だ。共に汗を流し、助け合って来た」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 「バリオスはチャンピオンとしてヒヨコだ。俺は既に2階級を制している。そのうえでヤツと戦うんだ。確かに140パウンドでの試合は初めてだが、ヤツや彼の陣営が俺を見下しているのなら、思い知らせてやるさ。

 俺にプレッシャーは無い。自分の仕事をやり遂げるだけだ。ファンが望むようにKOでの決着となるだろう」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 一方のチャンピオン、バリオスは語った。

 「アトランタでの世界戦が楽しみです。素晴らしい試合にしてみせますよ。これまでに味わったことの無い、ハードな試合になるでしょう。それに勝利して、夜空に派手な花火を打ち上げます」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 「大舞台でもあり、僕にとっては誰が何を予想しようが、大いに勝算のある一戦です。両者がリングインするまで、サイズの違いを感じる人は殆どいないでしょう。挑戦者有利を唱える人もいますよね。それが今の僕のモチベーションとなっています。僕は本物の140パウンドのファイターですから」

 身長で12センチ、リーチで9センチ上回るチャンプの言葉通り、両者が向かい合うと同じクラスには見えない。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 「身長やリーチの差は、非常に大きなアドバンテージです。僕は彼に負けないくらい危険なファイターです。そして瞬発力、爆発力、スピードも備えている。リングでたっぷりとご覧に入れますよ。

 僕は彼のファイトを十分目にしています。彼は下のクラスではかなり強く、成功した選手です。が、相手も小さく軽かった。今回の試合は、別物ですよ。だから参考にならない。140パウンドの怖さを味わわせてやりますよ」

 さて、どんなファイトとなるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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