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【京都市南区】弘法大師・空海ゆかりの東寺 寺宝が奈良国立博物館で開催中の空海展に登場

くまライター(京都市)

弘法大師・空海は今年生誕1250年を迎えました。
空海生誕1250年を記念して奈良国立博物館で開催されている「空海 KŪKAI ―密教のルーツとマンダラ世界」は、空海が日本にもたらし、日本文化に大きな影響を与えた密教にせまる特別展。空海とゆかりの深い東寺からも寺宝が展示されています。

東寺は京都に都が置かれる際、平安京鎮護のための国の官寺として西寺とともに建立されました。
その後空海に下賜され、真言宗総本山の寺院となります。
平安京の数少ない遺構であり、京都を代表する観光名所の一つで、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。

毎月21日は弘法大師の縁日とされ、「弘法市」が開かれます。
弘法市は「弘法さん」とも呼ばれ、特に12月21日の「終い弘法」と1月21日の「初弘法」は多くの人々でにぎわいます。

空海と東寺

讃岐(今の香川県)に生まれた空海は、15歳で上京し、役人になるため大学に入ります。やがて仏道に入り、長い修行を経て最澄(さいちょう)らとともに遣唐使として唐に渡りました。

唐ではわずか2年で密教を学び、日本に帰国します。
帰国後は高尾山寺(神護寺)を拠点にして密教の教えを広める活動を行いました。

やがて嵯峨天皇の信頼を得た空海は、東寺を賜ります。
これは密教による護国の役割を期待されてのことで、東寺は真言密教の根本道場として栄えました。

このように空海は京都にも関係が深く、東寺や神護寺のように関連する寺院が数多く存在します。
今回奈良国立博物館で開催されている特別展では、都での空海の活躍を伝える宝物や、多方面にわたる著作の数々が紹介されています。

空海生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI ―密教のルーツとマンダラ世界」はこの他にも国宝が28件、重要文化財59件と、貴重な密教の名宝が数多く展示される特別な展覧会です。

会期は前期と後期に分かれ、前期は5月12日(日)まで、後期は5月14日(火)〜6月9日(日)までとなります。

東寺
住所/京都市南区九条町1
電話番号/075-691-3325
Webサイトはこちら

空海生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI ―密教のルーツとマンダラ世界」
会場/奈良国立博物館
   奈良市登大路町50
   050-5542-8600
会期/2024年4月13日(土)〜6月9日(日)
   前期展示 4月13日(土)〜5月12日(日)
   後期展示 5月14日(火)〜6月9日(日)
開館時間/9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日/毎週月曜日、5月7日(火)
    4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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