メジャーリーグの開幕戦で「1試合3本塁打」を記録した選手の半数は日本プロ野球へ
メジャーリーグは、3月30日(日本時間31日)に開幕を迎える。
開幕戦の通算本塁打は、フランク・ロビンソン、ケン・グリフィーJr.、アダム・ダンの8本が最も多い。彼らに次ぐ、7本塁打も3人。ベーブ・ルース、ウィリー・メイズ、エディ・マシューズがそうだ。
一方、開幕戦の1試合最多は3本。こちらは、ジョージ・ベル(1988年4月4日)、タフィー・ローズ(1994年4月4日)、ドミトリー・ヤング(2005年4月4日)、マット・デビッドソン(2018年3月29日)が記録している。
「4番・DH」のベルは、ソロ本塁打、2ラン本塁打、外野フライ、ソロ本塁打。「1番・センター」のローズは、1打席目から3打席目までがソロ本塁打、4打席目が2死一、二塁からストレートの四球、5打席目はシングル・ヒット。「5番・DH」のヤングは、ソロ本塁打、2ラン本塁打、死球、シングル・ヒット、2ラン本塁打。ベルと同じく「4番・DH」のデビッドソンは、外野フライ、ソロ本塁打、ソロ本塁打、四球、3ラン本塁打だ。ベルとデビッドソンは、球場も共通する。2人ともアウェーの選手として、カンザスシティ・ロイヤルズの本拠地――当時の名称は、それぞれ、ロイヤルズ・スタジアムとコーフマン・スタジアム――で打った。
この4人のうち、ローズは、日本プロ野球で464本のホームランを打った。デビッドソンは、今年から広島東洋カープでプレーする。メジャーリーグの通算本塁打は、ローズが13本、デビッドソンは54本だ。
ローズの開幕戦本塁打は、1994年の3本だけではない。近鉄バファローズ時代の1998年とオリックス・バファローズ時代の2007年にも、1本ずつ打っている。
一方、デビッドソンの開幕戦本塁打は、今のところ、2018年の3本だ。そもそも、メジャーリーグでプレーした6シーズンのうち、開幕戦の出場は、2018年と2020年の2度しかない。ただ、開幕戦ではないものの、2017年と2022年は、シーズン初出場の試合でホームランを打った。また、2013年と2015年は、AAAの開幕戦で本塁打を記録している。
3月31日、広島東洋は、東京ヤクルト・スワローズと開幕戦を行う。場所は、明治神宮野球場だ。
なお、メジャーリーグには、450本以上のホームランを打ちながら、開幕戦は0本塁打という選手もいる。477本塁打のエイドリアン・ベルトレーがそうだ。
ちなみに、開幕戦で通算7本塁打以上の6人中、殿堂入りしていないのはダンだけだ。ベル、ローズ、ヤングは、殿堂入りしていない。ベルトレーは、殿堂入りするだろう。それについては、こちらで書いた。