まさか「頭が働かない」のはうつ病や適応障害が隠れている可能性!?
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こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
頭が働かない状態が何日も続くようであれば、ただの疲れではなく「うつ病」「適応障害」など心の病の影響である可能性があります。
普通に心と体が元気でも考えに集中できないことはありますが、ずっと続いているのなら精神的な問題が関わっているのかもしれません。
うつ病や適応障害にも頭が働かない症状が見られるので、兆候が出始めた時期に何かトラブルがあった場合は心の病の線が濃厚です。
病気が原因なら放置するのは悪化の可能性もありますし、ぼーっとしているとケガなどしやすいので改善への対処を行いましょう。
心の病は「頭が働かない」症状が出やすい
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うつ病や適応障害も含めて心の病全般は、主な症状の一つとして頭が働かない症状が出やすいです。
心の病は精神面の負担を受けるとかかりやすく、悩みなどの問題を抱えている場合は発症リスクが高い状態にあります。
頭が働かないはどのような状態
頭が働かない状態について先に触れていますが、こちらで詳細についてまとめておきましょう。
頭の中にべールやモヤがかかっている感覚があり、視覚で例えると前方の視界が鮮明ではない視界不良のような状態です。
「作業をしていたのに途中で気力が途切れて、いつのまにか手が止まってしまっていた」
「考え事をしていたのに気がつけば思考が空っぽになり、無意識の状態でだいぶ時間が経っていた」
頭が働かないは頭が回らないとの言い方もあり、浅い思考をしばらく漂い無自覚に考えが止まってしまう状態を指しています。
心にストレスがかかっているのでは?
物事を考える頭の動きが鈍くなってしまうのは、心に受けたストレスが原因であることが多いです。
頭の動きと心の動きは深く関わっているので、あなたが心に苦痛に感じる問題を抱えて入れば頭の働きにも直結してくるのです。
うつ病や適応障害での思考能力への影響
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心のストレスが引き金となる心の病としてなりやすいのは、気持ちの落ち込みが目立つ「うつ病」や合わない環境に心身が拒否反応を起こす「適応障害」です。
どちらの病気も脳の働きに負担がかかってしまうため、思考能力に影響が出て頭が働かない感覚が出やすくなります。
うつ病は脳の機能が低下する
頭の回転には脳の神経伝達の働きが関わっていますが、うつ病になると神経伝達の働きが乱れるので脳の機能が低下してしまうのです。
思考を司る脳の機能が低下すればもちろん頭の動きも悪くなり、頭が働かない状態を慢性的に感じるようになります。
適応障害は脳を疲労させる
脳が疲れていると頭の動きにも影響があり、過度なストレスでなる適応障害は脳を疲労させやすいです。
適応障害は環境への不適応で発症し精神的にかかる負担は大きく、馴染めない環境への常に不安と緊張を感じるので脳が疲労してしまいます。
脳の状態が万全でないために頭の思考能力がスムーズに働かず、頭の中が霞がかった状態が続くようになります。
うつ病や適応障害で頭が働かない場合の対処
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心の問題でうつ病や適応障害にかかり頭が働かないのであれば、心の病気を治療する科の病院に協力してもらい状態を改善しましょう。
適応障害は自然と治る場合も少なくありませんが、何の病気にかかっているかは医師でないと判断できないので必ず受診してください。
病院で心の病気か正しい診断を
心の病気を診てもらえるのは精神科の他にも、精神神経科・心療内科・メンタルヘルス科などで診断が可能です。
いずれかの科がある病院を受診して、自分の状態の説明や詳細な検査をして心の病気かを調べてもらいます。
心の問題で病になり頭が働かないのかを、医師の目で確かめてもらいましょう。
身体の病気である可能性もある
思考能力が低下する症状は心の病気からではなく、身体の病気で意識が曖昧になっている可能性があります。
心の病気の検査でも心理的検査に加えて、脳波や血液検査など健康状態についても調べます。
精神科などへの受診は身体の病気の発見にも繋がり、判明すれば適する治療を行う病院の紹介が可能です。
心の病の際に有効な改善方法
頭が働かない原因が心の病と診断された際に有効な改善方法を解説するので、あなたが診断を受けた場合の治療の参考に覚えておきましょう。
・向精神薬の処方
精神面の不安や緊張を和らげる効果がある向精神薬の処方は、うつ病や適応障害の原因であるストレスを緩和させてくれます。
ある程度の期間をかけ薬の服用を続けることで、思考能力の回復が期待できるはずです。
・瞑想などでのケア
目を閉じて意識を整える瞑想は脳と心を休ませる効果があり、あなた自身で病の原因であるストレスをケアできます。
瞑想の習慣により余計なものに意識を傾けない精神を築けるので、心に負担となる要素に気を取られないようになるでしょう。
思考が長期間はっきりしないときは注意を
健康な状態でもたまに頭が働かないときはあるものですが、思考が長期間はっきりしないときは心身に問題が起きている兆候です。
2週間以上続けて頭が働かない状態が続くようであれば、うつ病や適応障害など心の病気にかかっているかもしれないので注意してください。
思考能力がきちんと働かないと仕事などでミスが多くなったり、道を歩いていて人や車とぶつかるなどのトラブルを起こしてしまうかもしれません。
病気の悪化を防ぐためにも頭の働きが鈍い状態が長いときは、心の病を診てくれる病院に診てもらうことが一番です。
まとめ
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心のストレスが原因であるうつ病や適応障害などの病気は脳に影響するので、思考能力が落ち頭が働かない症状が出やすくなります。
作業をしていても集中できずぼんやりすることが多くなった人は、自分が強いストレスを抱えていないか振り返ってみましょう。
心の病は精神面に負担を感じることで発症しやすくなるため、ストレスを持っている人は誰でもかかる可能性があるものなのです。
頭が働かない状態は大した問題ではなく見えますが、背景に心の病が絡んでいることもあるので自分の状態に注意してあげてください。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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