【2月スタート】如月はなぜ「きさらぎ」って読むの?知っていると2月の過ごし方が変わる!予報士解説
古くからの言葉で1月は睦月(むつき)、2月は如月(きさらぎ)…という別名がありますが、「睦月」は「睦」が「むつ」と読めるからいいとして、「如月」はどうがんばっても読みづらいですよね。
実は「きさらぎ」という読み方には、2月がどういう月なのかがわかる大事なヒントが隠れています。
中国から伝わったのは漢字のみ
「如月」のような月の呼び名は中国から伝わってきたものですが、中国ではもちろん中国語で発音されるので、「きさらぎ」という読み方は日本独自のものです。
日本でも伝来直後は中国語に近い読み方がされ、如月に関しても「じょげつ」などと読まれていたようですが、その後、室町時代ごろには「きさらぎ」という読みに変わっていったと考えられています。
3つの「きさらぎ」
「きさらぎ」の由来には諸説ありますが、もっとも有力視されているのは、「衣更着」(=「衣を更に着る」)です。
立春を迎えるとはいえまだまだ寒い日が多いため、重ね着をする月だという意味。
一方でほかにも、徐々に暖かくなり木々が芽吹くことから「生更木」、次第に春の気配を感じ陽気になっていくことから「気更来」などの説も。
いずれも、日差しが力強さを取り戻して、ただ単に寒いだけではない2月の特徴をよく言い表していますね。
他にもあった!2月の異名
小説や俳句、手紙などでは、如月の他にも様々な2月の異名が使われます。
たとえば、「木芽月(このめづき)」や「梅見月(うめみづき)」、「雪消月(ゆききえづき・ゆきげつき)」など。
立春以降、少しずつ春本番に向かっていく2月の変化をこまやかに捉えていて、まだまだ寒い日が多くて気持ちが落ち込みそうになる2月の気分を変えてくれそうな言葉たちです。
2024年2月の天候は?
気象庁が発表した最新の1か月予報によると、2月は全国的に平年を上回る気温が予想されています。
雪解けも早まる可能性があり、特に1月下旬の寒波で積雪が急増した地域では雪崩や川の増水に早めの注意が必要です。