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リハビリ登板を開始したカーショウの復帰はいつ!? ドジャースは山本とビューラーの先発2投手が離脱中

宇根夏樹ベースボール・ライター
山本由伸、ウィル・スミス、クレイトン・カーショウ、大谷翔平 May20,2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月19日、クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)は、Aの試合で先発マウンドに上がった。11人に対して36球を投げ、3イニングで被安打2本と与四球1、奪三振5。1回表の1死から、三塁打と犠牲フライで1点を取られた。

 カーショウは、昨年11月に左肩の手術を受けた。試合に登板するのは、昨年10月7日のディビジョン・シリーズ第1戦以来だ。

 カーショウがリハビリ登板をスタートさせたのと同じ日に、チームメイトのボビー・ミラーは、故障者リストから復帰し、コロラド・ロッキーズを相手に6.1イニングを投げた。

 開幕から3試合に登板後、ミラーは右肩を痛めて離脱した。リハビリ登板は、5月26日にAで3イニング、6月1日にAで3.1イニング、7日にAAAで4.0イニング、13日にAAAで4.2イニング。いずれも中5日で投げ、最後のリハビリ登板から復帰登板までも、同じく中5日だった。

 なお、3イニングと4.0イニングの表記の違いは、4イニング目のマウンドに上がらなかった試合と、5イニング目も投げたが、無死のまま降板した試合だ。

 ミラーがたどってきた、中5日で4度のリハビリ登板を、カーショウに当てはめると、オールスター・ブレイク(7月15日~18日)の前に復帰できるようにも見える。6月19日に続き、25日、7月1日、7日にマイナーリーグで投げ、13日にメジャーリーグで登板だ。

 ただ、A、A+、AA、AAAの4チームとも、7月7日~8日は試合がない。どこかで中4日の登板を1度挟めば、オールスター・ブレイク前の復帰は可能だが、ドジャースはそうしないだろう。

 山本由伸ウォーカー・ビューラーが離脱しているので、現在のローテーションには、タイラー・グラスナウジェームズ・パクストン、ミラー、ギャビン・ストーンの4人しかいない。けれども、ドジャースは、ナ・リーグ西地区を独走している。また、ミラーは25歳、カーショウは36歳だ。

 オールスター・ブレイクまでは、オープナーあるいはブルペン・ゲーム、AAAにいるランドン・ナックの昇格などでやり繰りするのではないだろうか。カーショウの復帰は、ここから順調に進んでも、7月下旬だと思われる。

 オールスター・ブレイク後、ドジャースは、7月19日から28日まで、休みなしに10試合を行う。19日~21日がホームでボストン・レッドソックスと3試合、22日~25日がホームでサンディエゴ・パドレスサンフランシスコ・ジャイアンツと4試合、26日~28日はアウェーでヒューストン・アストロズと3試合だ。

 カーショウのシーズン初登板の相手は、レッドソックスかパドレスジャイアンツの可能性が高そうだ。だが、オールスター・ブレイク後に、最後のリハビリ登板を経て復帰、ということも考えられる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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