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冬の銀山温泉に日帰りで行かれなくなるってホント?条件や代替案は?

泉よしか女子目線温泉ライター

雪景色の夕景がそれは絵になると大人気の、山形県の銀山温泉から冬季間、交通制限と入場制限を行うというニュースが話題になりました。

えっ、今年こそあの景色を見に行こうと思ったのに!もう間に合わないの?そう思った方も多いかもしれません。

交通制限はいつ?銀山温泉にもう日帰りでは行かれないの?

2024年10月2日に「2024年12月20日(金)から2025年3月末まで(終了時期は調整中)」の冬季間、交通制限と入場制限を行うというプレスリリースが銀山温泉組合 組合長名で出されました。

参考:【銀山温泉】冬季観光に関するご案内/Guide to Winter Tourism in Ginzan Onsen(外部リンク)

銀山温泉は銀山川に沿って山あいの狭まった土地に、ロマンあふれる木造建築の旅館が立ち並び、特に雪景色は情緒満点で、誰もが一度は行ってみたい温泉地としてよく知られています。

しかし、そんな土地故に簡単に宿泊のキャパシティーを増やせません。そのため、多くの人があの雪景色を見たいと望んでも、特に近年は冬の週末の宿泊予約を押さえるのはかなりの難易度となっています。

では日帰りで見に行けないか?そこが今回の規制と関わってくる部分です。

昼間の銀山温泉街
昼間の銀山温泉街

今回の規制を簡単にまとめると、

  • 冬季のみの規制(晩春・夏・秋は日帰りでも行かれます)
  • 夕方から夜間(17時~翌朝10時)のみの規制(昼間は日帰りでも行かれます。ただし車は「大正ろまん館」前の駐車場に停めてパークアンドライド(シャトルバスへの乗り換え)を利用してください)
  • 17時~20時は1時間当たり100名までの人数制限(チケット制、詳細未定)
  • 20時~翌朝10時までは日帰り観光客の入場不可
  • 銀山温泉宿泊予約者は規制対象外

すなわち、「銀山温泉にもう日帰りでは行かれないの?」に対する回答としては、冬以外なら行かれる、昼間なら冬でも行かれる、17時~20時は入場チケットを購入すれば行かれるということになります。

チケットの詳細に関しては、現時点ではまだ情報が公開されていません。

なぜ銀山温泉は冬季の交通制限と入場規制に踏み切るのか

駐車場のある大正ろまん館
駐車場のある大正ろまん館

2023.01.01の銀山温泉公式サイトのお知らせから引用します。

●夜間、大正ろまん館前から徒歩で銀山温泉まで歩かれるお客様へ

冬の天気は変わりやすく風が強く吹くと地吹雪となり、ホワイトアウトします。

わずか数メートルでも命にかかわりますので、建物の無い1km距離を、歩行での移動をご遠慮くださいませ。

車との事故や道路上での遭難の可能性もあります。

飲用元:【重要】Danger of the life 冬季間通行に関して(外部リンク)

現時点でも通年温泉街への一般車両の乗り入れは禁止されている以上、冬季にシャトルバス以外の方法でアクセスすることは大変に危険な行為であり、迷惑だということがわかります。

増して夜は宿泊客への対応が全てとなる山あいの温泉街から見れば、夜間に来る日帰りの人は、安全が確保できないのにお金は落とさないということもじゅうぶんに想像できます。

日帰りが無理なら、銀山温泉に泊まりたい

銀山温泉宿泊者は規制対象外ということで、日帰りが無理なら泊まればいい!

しかし、先ほども書いたように、人気と比較してキャパシティーが小さいので、なかなか冬の銀山温泉の宿泊予約は取れません。

こればっかりは裏技もないのですが(すみません)、希望の日程の予約が開始されたら早めに押さえる、一か月前、一週間前などキャンセルが発生しやすいタイミングを狙って、お宿の予約カレンダーに〇や△を見つけて速攻で予約する、ぐらいしか手はありませんが、ぜひトライしてみてください。

銀山温泉以外で雪景色と温泉情緒が楽しめる温泉地は?

銀山温泉は予約が取れない、冬に日帰りで夕景が見られないとなったら、他の温泉地で絵になる風景を探してみてはいかがでしょう。

ここからはその候補となる山形の温泉地を紹介します。

肘折温泉(最上郡大蔵村)

銀山温泉が大正浪漫だとすれば、肘折温泉は昭和レトロ。お湯の良さにも定評があり、今でも湯治場風情の残る旅館も多数。比較的お財布に優しい金額で泊まれるところが多いのも魅力です。

小野川温泉(米沢市小野川町)

共同浴場の尼湯を中心に風情ある温泉旅館が並ぶ米沢の温泉地。冬は名物の小野川温泉もやしも味わえます。

赤倉温泉(最上郡最上町)

新潟県の赤倉温泉ではなく、山形県最上町の赤倉温泉です。「悠湯の宿 湯澤屋」という木造旅館がノスタルジックでいい味を出しています。

瀬見温泉(最上郡最上町)

赤倉温泉から比較的近い瀬見温泉にも「喜至楼」という素晴らしいレトロ建築の旅館があります。

以上4ヶ所の温泉地をオススメさせていただきました。銀山温泉とは似ていませんが、いずれも味のある雪景色が楽しめるスポットだと思います。そしていずれもお湯に定評のある素晴らしい温泉が待っています。

注意点としては、冬の山あいの温泉地に車で行くときは雪への備えを万全に。車の運転に自信のない方は、送迎のある宿に宿泊するのが安全です。

また、行き先に関してはぜひ以下の過去記事も参考にしてください。

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女子目線温泉ライター

温泉&旅行情報ライター。有名温泉から穴場の温泉まで、秘湯、旅館、ホテル、共同浴場、スーパー銭湯や絶景温泉など日本全国、思わず行ってみたくなる温泉やオトクな旅行情報を発信します。取材のご依頼は、公式サイト「子連れ温泉ガイド」メールフォームかSNSのメッセンジャーからご連絡ください。 温泉ソムリエマスター/温泉観光実践士/サウナ スパ健康アドバイザー/温泉ビューティー&ダイエットソムリエ

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