心を縛る「失敗への恐れ」からの解放:あなたや子供が上手くいかない理由
■あなたが上手くいかないのは
あなたが(あなたの子共や部下が)上手くいかないのは、能力が足りないからではなく、性格が悪いからでもなく、やる気がないからでもありません。ただ、失敗を怖がり過ぎているのが、問題なのです。
ほとんどの場合、やる気はあります。ただ、やる気が見えるような行動ができていないのです。
大人でも子供でも、「やる気ない」と言うことは良くありますが、本心は違います。誰だって、心の底では勉強ができるようになりたいし、仕事で活躍したいと願っているはずです。
でも、願ってもかねえられないと思い込むと行動が生まれません。願いが敵わないだけでなく、ひどく嫌なことが起きると、人は感じてしまうのです。それでは、行動が生まれないに決まっています。
■やる気ある行動が取れる人、取れない人
たとえば、素敵な異性に出会ったとしましょう。この人とお付き合いしたいと、あなたは思いました。やる気はあるわけです。けれども、だからと言って、みんなが積極的にアプローチをするでしょうか。
むしろ多くの人が何もしないのではないでしょうか。やる気はあるのですが、なぜ何もしないのでしょう。それは、失敗をこがっているからです。
自分などが近づいても、相手にされないに決まっていると思い込みます。
積極的な行動を取れる人も、全員が何の不安もないわけではありません。不安と立ち向かいながら、思い切って行動をとっています。
積極的に声をかけて仲良くなりたい気持ちと、相手にされずに恥をかくことを避けたい気持ち。この二つの気持ちが、心の中でせめぎあいます。二つの気持ちのどちらが強いかによって、行動は大きく異なります。
二つの気持ちが0対100である必要はありません。51対49のほんの小差で、行動は大きく変わるのです。
みんながとび箱を飛んでいるのに、飛べない子も同じです。飛びたいとは思っているのです。やる気はありのです。けれども、失敗したら痛いとか、笑われると思うと走り出すことができなくなるのです。
さらに、失敗を怖がりすぎることは、やる気行動だけの問題ではなく、人間関係や人生さえ左右していくます。
今回は、社会心理学の実験から、その心のメカニズムを見ていきましょう。
■「輪投げ実験」から見る失敗の恐れの悪影響
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