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次に3000安打を達成するのは…。カブレラは史上33人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)Apr 23, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月23日のダブルヘッダー1試合目、ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)は、1回裏にシングル・ヒットを打ち、3000安打に到達した(写真はそのスウィング直後)。2018年5月4日のアルバート・プーホルス(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現セントルイス・カーディナルス)に続く、史上33人目の達成者となった。

 2000安打以上の現役選手は、プーホルスとカブレラの他に3人いる。4月23日の時点で、ロビンソン・カノー(ニューヨーク・メッツ)が2631安打、ヤディアー・モリーナ(カーディナルス)が2116安打、ジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)は2035安打。カノーとモリーナの2人は、カブレラと同じ39歳で、ボトーは38歳だ。

 彼らのうち、モリーナは、今シーズン限りで引退することを宣言している。また、ボトーのシーズン最多安打は、2011年の185本だ。ここから、それと同じ本数を5シーズン続けても、3000安打にはまだ足りない。

 一方、カノーは、3000安打まであと400本を切っている。ただ、今シーズンの出足は鈍く、10年2億4000万ドルの契約は来シーズンまでだ。その後もプレーを続ける気があったとしても、新たな契約(と出場機会)を得られるかどうかはわからない。32歳の時に2000本目の安打を打ち、その時点では3000安打にも到達できそうだったが、そこから、2度の薬物違反により、計242試合の出場停止を科された。

 カノーが3000安打に届かない場合、達成者が34人に増えるのは、かなり先のことになる。

 3000安打までの折り返し地点を過ぎていて――1500本を超えるヒットを打っていて――今シーズンの年齢が35歳未満(6月30日時点)の現役選手は6人いる。現時点の本数は、33歳のエルビス・アンドゥルース(オークランド・アスレティックス)が1875本、来月で32歳のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)が1783本、34歳のジャスティン・アップトンが1748本、32歳のフレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)が1722本、32歳のエリック・ホズマー(サンディエゴ・パドレス)が1648本、34歳のポール・ゴールドシュミット(カーディナルス)は1583本だ。

筆者作成
筆者作成

 ここまでの通算安打、過去3シーズンの合計安打、年齢などを併せて考えると、この6人のなかで3000安打に近いのは、アルトゥーベとフリーマンだろうか。とはいえ、その本数は、まだ3分の2にも達していない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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