東京の8月は史上まれにみる復活劇に?
8月上旬~中旬の真夏日日数(30℃以上)は9日
東京は8月に入ってから不順な天気が続き、上旬~中旬(1日~20日)にかけての真夏日日数は9日しかありませんでした。
同期間の平年値を計算すると約15日はある計算で、10日に満たず一ケタしかなかったのは大冷夏で米不足が深刻となった1993年以来、24年ぶりのことです。
8月下旬はすべて真夏日の可能性も?
しかし、8月下旬の初日となる21日は31.5℃の真夏日となりました。
また今後の予報をみると、気象庁の週間予報では28日まで真夏日が続き、ウェザーマップの予報では31日まですべての日で真夏日となる予想です。
もしそうなれば、失速していた夏が8月下旬になって完全復活するということになりますが、果たしてこんな年が過去にあったのか?調べてみました。
8月は史上まれにみる復活劇に?
東京の8月の気温の観測は1875年(明治8年)からありますが、今年と同じように8月上旬~中旬の真夏日日数が10日未満となった年は23回ありました。
これらの年で8月下旬の真夏日日数が6日以上となった年はほぼ半数の12回で、ある意味、夏が復活する年と復活しない年でほぼ半半ということになるようです。
なかでも最も夏が復活した1919年と1875年は8月下旬の真夏日日数が10日もありました。
しかし11日ではなく10日ということは1日だけ真夏日ではない日があるということです。
もし今年の8月下旬がすべての日で真夏日となるようなことがあれば、このデータからは初めてとなり、ある意味、史上まれにみる8月の復活劇ということにもなりそうです。
これから毎日、真夏日となるかどうか、注目したいところです。
8月下旬すべての日で真夏日は過去9回
東京で8月下旬がすべて真夏日(11日)となった年は9回あります。
これらの年は上旬~中旬の真夏日日数がほぼすべての年で15日~19日あり、データ上からは上旬~中旬にかけて暑い年はそのまま下旬にかけても暑いことが多くなっているということです。
つまり今年のように上旬~中旬にかけて不順だと、下旬に復活するのは非常に難しいことを表していると思います。
ただ唯一1892年だけは10日→11日となっており、今年と似ているかもしれません。