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卒業まで1ヵ月のアイドルの想い。激動の3年を経たJuice=Juiceの現在地

斉藤貴志芸能ライター/編集者
(左から)入江里咲、稲場愛香(撮影/松下茜)

ハロー!プロジェクトきっての実力派グループ・Juice=Juiceが2018年以来の3rdアルバム『terzo』をリリース。メンバーの卒業と加入が相次いだ3年間のシングル曲と、新メンバー3人を交えた新曲を収録した2枚組だ。「次のステップに進む」と5月での卒業を発表した稲場愛香と、昨年7月にオーディションから唯一合格してメンバーになった入江里咲に語ってもらった。

フワフワした子かと思ったら芯が強くて

――里咲さんがJuice=Juiceに入ったとき、愛香さんからはどんな印象でした?

稲場愛香 育ちが良さそうだなと(笑)、最初に思いました。礼儀正しくて、いつもニコニコしていて純粋で。でも、もう少しフワフワした感じかと思ったら、芯があって、しっかりしていました。とにかく真面目です。

――印象に残っている言動もありますか?

稲場 一般オーディションから加入して、ダンスも歌も未経験で、大変なことはたくさんあったと思いますけど、わからないことは積極的に私たちに聞いてくれました。最近は同期を引っ張っているように感じます。

入江里咲 エーッ!?

稲場 他の2人はハロプロ研修生出身で、わかっていることも多いのに、里咲ちゃんに確認している姿を見掛けます。そこで冷静に「ここはこうだよ」と教えていて。どれだけ自分で練習に時間を割いているのか。本当に感心します。

――里咲さんの成長の速さはよく聞きます。

入江 私は未経験で加入して、今もレッスンでダンスの基礎を教わってますけど、みんなとの差をどうにか埋めようと自分なりに頑張っています。

――家でも寝ないで練習するくらいの勢いですか?

入江 寝てはいますけど(笑)、「この曲をこの日にみんなで合わせる」とスケジュールが出たら、できるだけ早めに覚えます。動画を観ているだけだと間違えて覚えた部分もあるので、先輩方と練習させていただいて確認したり、合わせる日までにしっかり踊れるようにしておきます。ダンスだけでパニックになると、場位置を覚えられないので。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

あざといだけでなくカッコイイ先輩でした

――里咲さんは加入前は、愛香さんのことはどう見ていました?

入江 あざといイメージがすごく強かったです(笑)。

稲場 そういう女だと(笑)?

入江 あと、ダンスが上手で、かわいいけどカッコイイこともできて、本当にすごいなと思っていました。

――実際に接してみたら?

入江 すごくやさしいです。最初の頃、私がダンスについていけなくて、1人で棒立ちになってしまうと、「大丈夫?」って声を掛けてくださいました。右にいる人と左にいる人で動きが違うのに、稲場さんは私の振りまで覚えてくれて、できるまで一緒に踊っていただいたり。

稲場 私は1人で加入して同期もいない中で、ついていくのに必死だったので、気持ちをわかってあげられると思ったんです。まだまだ自分のことで精いっぱいでしたけど、サブリーダーだし、卒業も決まりましたから、少しでも力になれるように、なるべく声を掛けています。

悩んだ末に20年の節目で決断しました

――愛香さんが卒業することは、里咲さんはどう知ったんですか?

入江 メンバーがひとつの部屋に集められて、マネージャーさんから聞きました。稲場さんが卒業するなんて全然想像つかなくて、驚きがすごく大きかったです。こんなに早くいなくなってしまうのかと、寂しくなりました。

――愛香さんは卒業をパッと決断できたんですか?

稲場 すごくたくさん悩みました。かなりの時間いろいろなことを考えて、去年から事務所の方と何度も話し合いを重ねて、しっかり決断しました。次に向かって頑張りたい気持ちはありつつ、みんなと離れる日が来るのは寂しくて。自分で決めたことですけど、日々そう感じています。

――最終的に決断したときは、何かに背中を押されたとか?

稲場 これというものがひとつあったわけでなく、本当にいろいろ悩んだうえで、辿り着いた結論です。ただ、私は4歳から歌とダンスに触れてきて、今年ちょうど20年になるので、自分の中では節目でした。これを機に次のステージに行ってみよう、というのはありました。

稲場愛香(いなば・まなか)1997年12月27日生まれ、北海道出身(撮影/松下茜)
稲場愛香(いなば・まなか)1997年12月27日生まれ、北海道出身(撮影/松下茜)

卒業が決まって歌詞が変わりました

――『terzo』の新曲のレコーディングでは「これが最後」という感慨も?

稲場 まだ卒業がはっきりしてなかった時期に録った曲もあります。ギリギリまでディレクターさんやスタッフさんも知らない状態が続いていて。でも、『GIRLS BE AMBITIOUS 2022』の歌詞は卒業が決まってから変わったんです。

――自己紹介ソングの愛香さんのパートが?

稲場 レコーディングの日になって、「卒業が決まったんだね」とディレクターさんに言われて。次に行くことを踏まえた詞を話し合って、私も案を出させていただきました。だから、この曲は卒業を実感したうえで歌いました。

――<これまでの経験があればもう「怖い物なし」でしょう>という。

稲場 今の自分にピッタリな歌詞で、グッときましたね。明るいからこそ泣けてくる曲はJuice=Juiceに多いんですけど、この新曲たちをステージで歌う機会はまだあるので、頑張ろうという想いが強かったです。

――里咲さんは前回のアルバムが発売された4年前は、何をしていました?

入江 12歳でしたね。小学校を卒業して、春休みに携帯を買ってもらって、(アンジュルムの前身の)スマイレージさんの動画を観たのがきっかけでハロー!プロジェクトにハマった頃でした。身長がまだ140cmくらいしかなくて。

稲場 ちっちゃ(笑)。

入江 子どもでした。中学で和太鼓部に入って特技になって、それが4年経って、今回『GIRLS BE AMBITIOUS 2022』の歌詞になって嬉しいです。

入江里咲(いりえ・りさ)2005年10月18日生まれ、千葉県出身(撮影/松下茜)
入江里咲(いりえ・りさ)2005年10月18日生まれ、千葉県出身(撮影/松下茜)

かわいい新曲が多くて24歳の台詞ではないなと(笑)

――新曲はかわいい曲、カッコイイ曲とバラエティ豊かですが、特にお気に入りはありますか?

稲場 おすすめが多いですけど、注目ポイントといえば、お姉さんチームと年下チームに分かれたユニット曲ですね。今までのJuice=Juiceになくて、曲調もセクシーな『Mon Amour』にかわいらしい『雨の中の口笛』と全然違うので、新しい楽しみ方をしていただけそうです。あと、フレッシュな3人が入ってくれたこともあって、かわいい新曲が多くて。『POPPIN’ LOVE』は初めて聴いたときから、「なんて甘々な!」と思いました(笑)。それを今のJuice=Juiceで歌えるのが貴重で、お気に入りです。

入江 私も『POPPIN’ LOVE』はアップテンポで歌いやすかったのと、台詞を言わせていただきました。

稲場 めっちゃかわいいんです!

――「たまにキツく言っちゃうけど、すごく好きだからなんだよ」ですね。

入江 仮歌をいただいたときから「誰が言うんだろうね」と話していて、完成した音源を聴いて、「おっ、自分だ!」とビックリしました(笑)。

――ということは、全員ひと通り録ったんですね。

稲場 そうです。私も全力で録りました。

入江 私は稲場さんになると思っていました。

稲場 ちょっとあざとい感じだもんね(笑)。自分でも「もしかしたら来るかな」と少し期待していました。でも、曲を理解するにつれて、24歳が言う台詞ではないなと。抵抗はなかったし、気持ちは10代に戻って言いましたけど、等身大が一番。里咲ちゃんで大正解で、聴いて悶えました(笑)。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

言葉を変えて親しく語り掛けるように

――里咲さんはまさに等身大で言えた台詞ですか?

入江 結構難しいと思いましたけど、言葉をちょっと変えてもいいということだったので。曲の主人公の女の子を想像して、ほんの少し台詞を変えて言ったのが使われました。

稲場 恥ずかしがっている感じにしたの?

入江 元の台詞は、相手と少し距離があると感じたんです。親しく語り掛けるように「~なんだよ」と言ってみました。ラジオのなりきって台詞を言う企画でも、ファンの方から上手と言っていただきましたけど、自分では自信がなくて、チャレンジする気持ちでした。

稲場 里咲ちゃんは番組でお芝居をする企画をやったときも、すごく上手でビックリしたのを今思い出しました。アルバムではキャッチーな歌詞も多くて、『POPPIN’ LOVE』の<チャビー>はどういう意味か、有澤一華ちゃんに聞いたら“ぽっちゃり”ということだったので、自然に笑顔になれて。曲によって、いろいろな男の子、女の子が出てきて、毎回演じる感じで歌いました。

ステージでは「私が主役」という気持ちで

――愛香さんも歌いたかったパートがもらえた曲はありますか?

稲場 『STAGE~アガッてみな~』で、最初のサビの<期待値を超えるしかない>のパートをいただいたのは嬉しかったです。この曲はアイドルとして活動していくうえで“みんなこんな心境になったことがあるはず”という歌詞になっていて。たとえば<「もう無理」と逃げ出したくなるけど、表には出さない>とある通り、挫折を何度もして、パフォーマンスのことで悩んだり、いろいろな葛藤がありました。そんな中でも、ステージでは「私が主役」という気持ちで頑張らないといけない。そういう経験をたくさんしてきたので、強い気持ちで<期待値を超えるしかない>と歌いました。

入江 私もこの歌詞の気持ちはわかります。<成功をイメージして>とか<今かけ上がるの 自分だけのSTAGEへ>とか、私のことだと思いました。これからもどんどん上にアガッていきたいので、すごく響きました。

――ライブで盛り上がりそうな曲ですが、レコーディングでもステージで歌うイメージで?

稲場 ライブで歌うときと全然違うのは良くないので、レコーディングでも体を動かしながら歌って、リズムもしっかり感じていました。声もずっと張った状態で、本当にお腹から出す感じでした。

入江 私はこういう盛り上がれる曲は歌いやすくて、自分の声のトーンと合っている気がします。ディレクターさんから「まっすぐな声」と言っていただけて、何回もテイクは重ねましたけど、楽しくレコーディングできました。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

気持ちのまま叫んでビックリされました(笑)

――あるアーティストが、「ライブで『アオ!』とか叫ぶのはいいけど、レコーディングのシーンとした空間だと恥ずかしい」という話をしていました。そういうことはなかったですか?

稲場 どうだろう? 確かに曲によってはそういう気持ちになりますけど、入り込んでライブをしっかり想像しているときは大丈夫です。

入江 私は『GIRLS BE AMBITIOUS 2022』の最後のほうで「アーーーッ!」と叫んでいて。

稲場 あれ、すごいよね。

入江 ディレクターさんから「やってみる?」と言われて、そのときにパッと出たままシャウトしたのを使っていただきました。そのときは恥ずかしいとは思わなくて、曲のイメージで叫んでみたら、うまくいったのかなと思います。

稲場 里咲ちゃんが叫んでいるのはビックリしました。音源を聴いて「今の何?」って巻き戻しました(笑)。

入江 録っていたとき、ブースの外で江端妃咲ちゃんが聴いていて、「急に叫び出してビックリした」と言われました(笑)。

稲場 普段は落ち着いているタイプで、叫びそうにないから(笑)。

一番難しい歌詞をライオンになったつもりで(笑)

――さっき出たユニット曲では、20代チームの『Mon Amour』はフラメンコ調で、大人の恋の歌ですね。

稲場 私的には歌詞を理解するのが一番難しかった曲です。主人公をイメージしたり、2人の関係性を想像しても、「いったいどういう気持ちなんだろう?」と。好きすぎて切ないのか、相手がそこまで想ってくれてないのか、微妙なニュアンスが浮かんでこなくて。それをディレクターさんにお話ししたら、15分くらい歌詞について熱弁されました(笑)。「頭で考えるのでなく感情のままに」ということで、何となくしっくりきて歌ったら、歌い出しを任せていただきました。

――15分の話で、腑に落ちるものがあったんですね。

稲場 わからないところもありました。動物の話が出てきたり(笑)、かえって難しくなったりもしましたけど、本能的なものということで、だんだん感覚的にわかっていった感じです。ライオンになった気持ちで歌いました(笑)。

――10代チームの『雨の中の口笛』は初々しい恋のようで。

入江 曲調もすごくかわいらしくて、私の中では中高生の放課後のイメージでしたけど、<ダーリン>と出てくるから、何歳なんだろうと。音程的にもすごく難しくて、同じ歌詞でも頭サビと1番で半音くらい違っていたりするんですよね。それに、私はこういう感じの曲を歌ったことがなくて。ノリノリの曲や声を張る曲が多かったので、今回は少しトーンを落として、地声とも裏声とも違う声を使うのが大変でした。

――頭の中に浮かぶ光景はありましたか?

入江 夕方で地面に水たまりがあるところを歩いていく女の子を、思い浮かべて歌っていました。

同じパートを20テイク録って悔し泣きしました

――歌ううえで難易度の高い曲もあったわけですか?

稲場 それぞれの曲に苦戦する箇所は必ずありましたけど、練習していたときはすごく難しく感じた曲が、なぜかレコーディングで誉められる現象もありました。『ノクチルカ』がそうでしたね。

入江 私は『ノクチルカ』のような大人びた曲に苦戦しました。まだビブラートの使い方も習得できていないので、大人っぽい見せ方が難しいんですよね。

稲場 『G.O.A.T.』ではフェイクをフリーでやってみました。最後のほうの「ラーラーラー」の部分が元の音源よりかなり長くなっていて、その場でいただいたメロディを付け足して歌った部分もあって。それに合わせて、自分の思った通りのフェイクをしてみたんです。そこは来るかなと何となく考えていたんですけど、いざレコーディングで歌ってみると、頭で想像していたのと違う声が出たり。さっきの里咲ちゃんのシャウトのように、リズムや音程に乗って出てきたまま歌うのが、私は頭で考えてしまうから難しかったです。でも、最後にフェイドアウトするところで、私のフェイクが聞こえてきて、使われて良かったなと思いました。

入江 あそこ、めちゃ好きです。私は『G.O.A.T.』の最初のフレーズ、<こんなご時世 逢うのも大変 いいとこ取りのスクリーンショット>のところだけで、20テイクくらい録りました。

稲場 そんなに?

入江 ニュアンスを付けるのが苦手なんです。どの音を強く歌うか。「こんな、ご、じ、せい」とか、同じメロディでも歌詞が違うのを同じように歌うのが難しくて。まずここを意識して、次はこれをプラスして……という感じでたくさん録ったんですけど、なかなかうまくいきませんでした。歌えない自分がすごく悔しくて、涙してしまって、別日にまた録り直したんです。それくらい苦戦しました。

撮影/松下茜
撮影/松下茜

本当はかわいらしい曲のほうが歌いやすくて

――レコーディング中に泣いてしまったことは初めてですか?

入江 私のデビューシングルになった『プラスティック・ラブ』をレコーディングしたあと、同期の有澤一華ちゃんが録った歌を聴いて、自分と比べて泣いたことはあります。一華ちゃんはすごく上手で、一緒にやっていけるか不安になってしまって。でも、レコーディング中に悔しくて泣いたのは初めてでした。その分、思い出深い曲になりました。

――愛香さんは普段は声もかわいらしいのが、歌声はカッコイイ印象もあります。今回のかわいい系の曲は自然に馴染めました?

稲場 私的には本来かわいい曲のほうが歌いやすいです。Juice=Juiceに加入した当初、カッコイイ曲やクールな曲が多くて、ボイストレーニングで力強い発声の仕方を教わって歌っていたので、当時の印象が強い方はとても多いと思います。でも、自分では声質的にも高めのほうが出しやすくて、かわいらしい曲は何も考えずに歌えました。

セクシーな表情を見習いたいです

――愛香さんは5月30日の日本武道館での卒業コンサートまでに、しておきたいことはありますか?

稲場 もうみんなと一緒にいられる時間はカウントダウンが始まっていて、1日1日を大切にしたい想いはあります。ちょっとした時間でも、何かグループの力になれることはないかなと考えていて。いろいろ言いすぎても負担になってしまうので、日常で気がついたときに話したいです。ダンスは自分ですごく得意だとは思っていませんけど、ファンの方にもメンバーにもいいと言っていただくことは多いので、リハーサルで一緒に練習して役に立てたら。本当に時間があっという間に過ぎてしまうので。

入江 そうですよね。

稲場 今のツアーでも、コンサートで来るのはきっと最後という場所もあるので、いろいろ思い出を噛みしめながら頑張っています。

――里咲さんは今までも、パフォーマンス面で愛香さんから学んだことはありますか?

入江 表情をすごく見習いたいです。私はあまりレパートリーがなくて、自分でカッコイイと思った顔が、映像で観たら怒っているように見えたり(笑)、眉間にシワが寄っていることが多いんです。母にも「あれはやめたほうがいい」と言われて、ちょっとずつ直している最中なので、稲場さんのようなセクシーな表情もできるようになりたいです。

メンタルも強いから伸びるしかないだろうなと

――愛香さんが今後の里咲さんに期待することは?

稲場 本当に真面目で努力家で、悔し泣きの話もあったように負けず嫌いな部分もあって、伸びるしかないと思っています。メンタルもすごく強い印象で、いつも「緊張してない」と言うんですよ。

入江 緊張はしません。

稲場 「えっ、何で?」とビックリします。加入したばかりの頃から物怖じせず、実力をしっかりステージで出せるタイプなので、このまま真っすぐ育ってほしい想いしかないですね。

――里咲さんは今度の日本武道館も楽しみしかない感じですか?

入江 はい。Juice=Juice単独での大きなステージは、私は横浜アリーナから半年ぶりの2回目で、よりたくさんの方に成長した姿を見ていただきたいです。何も知らないほうが緊張しないというか、横浜アリーナでも「すごく広い!」と思いながら楽しめました。日本武道館公演も前日はいっぱい寝て(笑)、いつも通りの私でパフォーマンスできたらと思います

「幸せな気持ちになれた」と言われたのが嬉しくて

――愛香さんの9年のアイドル人生は波乱万丈でしたが、幸せでしたか?

稲場 本当に幸せに尽きます。ハロー!プロジェクトに入れて良かったとすごく思っていて、貴重な経験をたくさんさせてもらいました。

――アイドルとしての最高の幸せを味わえた瞬間とか、ありますか?

稲場 アイドルは歌やダンスはもちろん、人柄も見てもらえるお仕事だと思っていて。ファンの方とお話する機会も多いし、ラジオや映像を通じて「考え方が好き」とか、ほぼ毎日更新してきたブログに「元気になれる」とコメントをいただけるのが、本当に嬉しかったです。ステージに立ってパフォーマンスをする幸せも大きかったですけど、それを観て「幸せな気持ちになった」と言っていただけたのは最高の喜びでした。

――卒業後にやることはこれから探す感じですか?

稲場 やりたいことはたくさんあります。いろいろなことに挑戦して、今と変わらず観てくださる方に喜んでいただきたいです。

――まさに『GIRLS BE AMBITIOUS 2022』の歌詞のように「怖い物なし」ですか?

稲場 <ちょっぴりウソ>もその通りで、不安もありますけど、皆さんの愛を大切に歩んでいきます。

――里咲さんは開催中のオーディションから後輩ができそうですね。

入江 私はまだパフォーマンス面で教えてあげられることは少ないですけど、1人だけ未経験で加入したので、同じような子がいたら、気持ちの部分でサポートしてあげられると思います。いっぱい話し掛けて、寄り添ってあげる先輩になれたら。稲場さんが卒業される分、もっとパワーアップして、自分のパフォーマンスを確立できるようにします!

アップフロントエージェンシー提供
アップフロントエージェンシー提供

Juice=Juice

2013年2月にハロプロ研修生内の新ユニットとして結成。インディーズシングル3枚のリリースを経て、同年9月にメジャーデビュー。日本レコード大賞の新人賞を受賞。2015年6月より『LIVE MISSION 220』ツアーが始まり、2016年10月にかけて全国225公演を完走。同年11月に初の日本武道館公演を開催。2017年には初のワールドツアーを10ヵ国11ヵ所で開催。現在のメンバーは9人。

『terzo』

発売中

初回生産限定盤A(2CD+BD) 6600円(税込)

初回生産限定盤B(2CD+BD) 6600円(税込)

通常盤(2CD) 3300円(税込)

初回生産限定盤A
初回生産限定盤A

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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