吉本興業のオーディション「美笑女グランプリ」で優勝する意味とは。初代グランプリ・高野渚の思い
“笑顔で人々を幸せにする女性”をコンセプトに吉本興業が2019年に開催したオーディション「美笑女グランプリ」で初代グランプリとなった高野渚さん(18)。現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」にも出演が決定しているなど女優として着実にステップアップを遂げていますが、今後への思いを真っすぐな瞳で語りました。
濃い1年半
2019年11月にグランプリをいただいたので、今で1年半。あっという間でもあったんですけど、振り返るといろいろな体験をさせてもらった濃い時間だったと思います。
もともと、自分は女優の道を歩みたいという思いがあったんですけど、去年の夏に放送されたテレビ朝日系のドラマ「真夏の少年」での経験はすごく大きかったです。
今泉佑唯さんや箭内夢菜さんら同世代の方がたくさん出てらっしゃったので、良い意味で刺激をいただきました。
比べるわけではないんですけど、自分と同じくらいの年齢なのに、自分はまだまだだなと思うことがたくさんありましたし、いつか、自分も「この年代の女優と言えば高野渚」と言ってもらえるようになりたいとも思いました。
さらに、NHK大河ドラマ「青天を衝く」にも出していただくことになり、恐らく、私の出演シーンは来月あたりからになると思うんですけど、その収録をさせてもらっています。
シーン的には堤真一さん、木村佳乃さんとご一緒させていただくことが多いんですけど、お二人の演技はもちろんのこと、セットの豪華さやスタッフさんの多さにも圧倒されながら(笑)、日々奮闘しているところです。
「ミキ」からの学び
あと、ドラマのみならず、バラエティーにもたくさん出していただき、雑誌にもいろいろと出してもらいました。
その中で、いろいろと方向性を見ることができるというか、これが吉本興業が行うオーディションからの展開なのかなとありがたいことだと思いました。
あと、これも吉本興業の流れだと思うんですけど、芸人さんとご一緒させていただく機会がすごく多いのはありますね。
MBSテレビ「ミキBASE~いいね!で応援~」にも出してもらって、お笑いコンビ「ミキ」のお二人には本当にいろいろなことを学ばせてもらいました。
誰かがスベッても、何か予想外のことが起こっても、必ず「ミキ」のお二人が笑いに変える。そこで終わらせずに必ず前向きな流れに変える。まずその技術がすごいなと思いましたし、その根底にある優しさがまた素敵だなと。
春からの新生活
この春で高校を卒業し、地元の大阪から東京に出てきて一人暮らしをするんです。それも大きな変化になりそうです。
大阪を離れるのは寂しいですけど、これまでは高校とお仕事の両立だったのが、これからはお仕事一本になる。その中で新たな成長をしたいと思いますし、不安もありますけど頑張るしかないなと。
ゆくゆくは、どんな役でもできる女優さんになりたいと思っています。そのためには、いろいろな感情をストックしておかないといけないので、日ごろからあらゆる人としゃべったり、あらゆる場所に行ったり、インプットの作業は続けています。
そして、そこで感じたことを毎日ノートに書き留めてもいます。いつか、そうやって蓄えてきたものが役立つ時がくればいいんですけどね。
あと、一人暮らしで間違いなく言えるのは、料理は進歩するかなと。もともと好きではあるんですけど、得意ではなくて(笑)。
この前、ミートスパゲッティを作ってみたんですけど、驚くほど味がしなくて…。どちらかというと、濃い味の料理のはずなんですけど、いったい、何がどうなったのか(笑)。そこも春以降、ステップアップできるように頑張ります。
(撮影・中西正男)
■高野渚(たかの・なぎさ)
2002年04月15日生まれ。大阪府出身。19年に吉本興業主催の「美笑女グランプリ」で初代グランプリを受賞し芸能界入り。テレビ朝日「女子高生の無駄づかい」「真夏の少年」などにレギュラー出演。現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」にも出演が決定しており、現在撮影中。また、NHK「東西笑いの殿堂2021」やフジテレビ「ワイドナショー」、MBSテレビ「ミキBASE~いいね!で応援~」などバラエティーでも存在感を見せている。「美笑女グランプリ2021」は現在エントリー受付中で、締め切りは4月30日。応募資格や詳細などは同グランプリの概要ページで見ることができる。