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関東など晴れ間多く梅雨入りは6月後半か…ただしこのさき降水量は多い見通し:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
都内を彩るアジサイ(9日に筆者撮影)

今週は九州から北日本にかけて晴れや曇りの日が多くなる見込みで、ところどころで雨は降るものの、広い範囲でのまとまった雨は次の週末までなさそうです。
梅雨入りは次の週末の6月16日(日)以降となりそうで、平年よりかなり遅くなるところも。ただし降水量は平年を上回る地域が多い予想となっていて、油断せず雨への対策が必要になりそうです。

10日は天気がゆっくり回復へ

10日の(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPより)。
10日の(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPより)。

10日は次第に西から高気圧に覆われ、西日本では朝から、関東や東海・北陸では午後から日差しが届く見込みです。
今週は晴れたり曇ったりの地域が多く、次に広い範囲で雨が降るのは週末16日(日)頃になりそうです。

なお沖縄では梅雨空が続き、北海道では11日(火)にかけて天気がぐずつくでしょう。

週間予報(気象庁HPより)。
週間予報(気象庁HPより)。

梅雨入り遅くても降水量多め

例年、本州付近では6月前半のうちに梅雨入りすることが多く、東北地方に関してはしばしば6月後半になることもありますが、近畿や関東の梅雨入りが6月後半までずれ込むことはそこまで多くありません。

今年2024年は今のままだと6月後半の梅雨入りとなる地域が多くなりそうな見通しですが、一方で降水量が少なくなるわけではなさそうです。

1か月予報の降水量予想(気象庁HPを元に作成)。
1か月予報の降水量予想(気象庁HPを元に作成)。

気象庁の最新の1か月予報によると、向こう1か月の降水量は北海道・東北日本海側・関東甲信と東海~沖縄で平年を上回る見通し。しかも、この図にはありませんが気温は全国的に平年より高くなる予想なので、雨の降り方だけでなく蒸し暑さにも一層の注意が必要です。
湿度が高い状況では、たとえ気温が30度に達しないような日でも熱中症とみられる症状で救急搬送される人が如実に増える傾向にあります。今のうちに水分を取る習慣をつけておき、無理のない範囲で体を動かして汗をかく練習もしておきましょう。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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