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【JAZZ LIVE】恒例の東京襲来! 京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラ@Tokyo TUC

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラの東京公演のステージ。

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今年も京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラが東京にやってくる!

関西を拠点とするトロンボーン奏者・谷口知巳率いる実力派ジャズ・オーケストラの遠征は、東京圏のビッグバンド・ファンにとっても恒例化が嬉しいビッグなイヴェントになりつつある。

3年目を迎えた“箱根の山越え”について、リーダーの谷口知巳に心境を聞いてみたいと思っていくつかのメッセージを送ってみたら、次のようなコメントが返ってきたので紹介しよう。

毎回ですが、東京での演奏は気持ちが引き締まります。

今回は先日レコーディングした4thアルバム「Today's Line up」の発表も兼ねて行います。

「Be-bop」(Dizzy Girespie)、「Line up」(Lennie Tristano)、「Do you know what it means to miss New Orleans」、「My Funny Valentine」など、Jazzの歴史的名曲の数々をBig Bandにアレンジして収録した今回のアルバムは、きっとみなさんに気に入っていただけると思います。

バンドのクォリティも今までにないほどSwingしています。

東京のみなさんにそのあたりをぜひ聴きていただきたいですね。

昨年まで2回の東京公演を経験して、演奏者としてのアウェイ感のようなものはあったのだろうか?

アウェイというよりも、東京で演奏してみた感想でいちばん大きかったのが、耳の肥えたお客様が多いと感じたことです。実際、海外アーティストも東京公演だけの場合もあるますし、芸術に接する機会は東京のほうがやはり多いからなのかもしれませんね。

では逆に、観客側が京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラを“地方からやってきた”と受け取っているようなところは感じたりしていたのだろうか?

観客にもしそういう意識をもたせてしまったとすれば、やはり地方演奏家の力不足が原因かなと思います。ただ、私たちはそんな地方と東京の地域差を拭い去る演奏を毎回めざしています。

実際に関西と東京での活動を続けてみて、違いを感じるところはあったのだろうか?

演奏側から見れば、東西のビッグバンド文化に温度差はないと思います。新しいことをやっているバンドは、東京のほうが地方に比べて多いと思いますが、それを温度差と思ったことはないです。

今年の東京公演に対する意気込みでコメントを締めくくってもらおう。

場所に関係なく、ジャズとして世界に認められる独自の演奏ができるバンドをめざしている京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラのサウンドを、東京のみなさんにもぜひ楽しんでいただきたいと思っています。

では、行ってきます!

●公演概要

11月8日(日) 開場15:30/開演16:00(Opening Act) 1st Show 16:45~/2nd Show 17:50~

会場:Tokyo TUC(東京・神田岩本町)

出演:京都コンポーザーズ・ジャズオーケストラ:谷口知巳(リーダー、トロンボーン)、ユン・ファソン(トランペット)、横尾昌二郎(トランペット)、大泊久江(トランペット)、志賀安希久(トランペット)、吉岡明美(トロンボーン)、堤健太郎(トロンボーン)、服部陽介(トロンボーン)、具志亮(サックス)、鈴江愛理(サックス)、篠崎雅史(サックス)、當村邦明(サックス)、高居裕香(サックス)、石田ひろき(ピアノ)、芝田奨(ベース)、伊波大輔(ドラム)、片山恵依子(Guest Vocal)、Opening Act:ザ・マジェスティックジャズオーケストラ東京(16:00~16:30)

♪【Trailer】Anatomy of a band / 京都コンポーザーズジャズオーケストラ

前作のトレーラー。

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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