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冬の水分補給は感染症対策に有効!水、お茶、経口補水液などバラエティー豊かにこまめに補給がポイント

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

寒いと「水分補給」については夏よりも注意をしない、気にしないという方もいるのではないでしょうか。「寒いから、水分とりたくない」なんて言わないで下さいね。冬場の水分対策は脱水症予防以外にも感染症予防についても有効です。その理由は…

こまめに水分をとる事で、口の中にウィルスを胃まで流し込み退治できるので健康管理の面でもとても有効で誰でもできる対策です。

水分をこまめにとる事で、口の中にいるウィルスや細菌を胃へ流しこみ、胃酸によって一定度、退治することができます。水分の種類は飲む人の好みのものやお茶類、スポーツドリンクなど複数あると飽きずにこまめに水分をとりやすくなります。温かいもの、冷たいもの両方用意して交互に飲むのもおススメです。また、ストックとして「経口補水液」があると体調不良での脱水、感染症による発熱時に有効です。

経口補水液とは、水に食塩とブドウ糖を溶かしたものです。市販の多くの経口補水液は、ナトリウム(食塩)、ブドウ糖のほかに、カリウム、マグネシウム、リンなどが含まれ、水と一緒に電解質を補給することができます。普通の水よりもカラダに浸透されやすくなるようにブドウ糖の濃度が調整されており、多量に汗をかいたときや、熱中症の応急処置の水分補給などとして活用されています。

スポーツドリンクは経口補水液に比べ、ナトリウムやカリウムの量が少なく、糖質が多くなっています。スポーツ時や汗をかく場面の水分補給に勧められています。スポーツドリンクには500mlあたり20~40gもの糖質が含まれ、毎日のように飲むことで血糖値に影響したり、体重が増えてしまったりする可能性がありますので、飲みすぎには注意が必要です。

経口補水液はカラダへの吸収スピードを考えて作られていますが、スポーツドリンクは糖質が多いため吸収スピードが遅くなります。なので、体調不良で水分が摂れないときには「経口補水液」の方が有効です。ローリングストックの1つとして常に5~6本あると、万が一体調を崩した時にすぐに飲むことができます。味が苦手という人も多いと思いますので、経口補水液にこだわらず、好きな飲み物を数種ストックしておくと安心です。

めぐねこ家の水分ストック:経口補水液、スポーツドリンク、リンゴジュース、麦茶、ミネラルウォーター、緑茶、ほうじ茶、コーヒー、紅茶(インスタントやティーパックのものを購入しています)。他にもゼリー飲料も介護メンズには必須なのでこちらは多めにストックしています。

また、冬も脱水症状が起こることがあります。理由として、

1.乾燥による水分の蒸発

2.水分摂取量の減少

3.体調不良による下痢や嘔吐

があげられます。

特に「乾燥」による水分不足は見落としがちです。

冬は湿度が低く、空気が乾燥しやすくなります。また暖房を使うことで乾燥が加速し、皮膚から水分が蒸発していくことも多いです。蒸発の様子は目に見えないため、自覚しにくい傾向があります。

また、年を重ねると「喉の渇きを感じにくくなる」「トイレが近くなるから水分を控える」ということもよく聞きます。ですが、水分が不足すると脳梗塞や心筋症のリスクも上がります。

そして、冬は夏ほど汗をかかないため、のどの渇きも軽度です。水分をとる量が少なくなり、必然的に体内の水分量も少なくなります。一度に多くの水分をとらなくて大丈夫なので、こまめに少しずつでも構いませんので水分を夏場と同じくらいにとることを意識してみてください。

その際はお好きな飲み物+甘くない飲み物(茶類、ミネラルウォーター)と組み合わせて、できれば甘いものを飲んだら、お茶や水などで口腔内の糖分を流すようにしてください。自分でできる感染症への「自衛策」として水分補給を入れていただければと思います。

※「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。また、食事制限や水分制限をされている方は一度、かかりつけの医師や訪問看護さん等医療関係者にご相談してくださいね。


介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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