喉に優しい食材、大根!大根1本を8変化させて介護食で上手に美味しく使い切る!
今年も物価高に負けない介護食をあれこれ考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
白菜、キャベツと鍋で大活躍のこの2つの野菜が高い中、比較的値段が手ごろな「大根」。近所のスーパーで葉付の大根が1本198円(めぐねこ行きつけのスーパーですが…)と比較的リーズナブルな印象です。今が旬の大根のわかりやすい栄養と効能、「大根」1本を介護食で上手に使い切る料理と簡単な栄養についてご紹介します。
昔は大根は「薬食い」として重宝されていました。その古くから伝わる効能は、咳止め、痰切り、喉の腫れ、風邪に効くと言われていていました。まさに今の季節にうってつけの食材です。
健康効果としては、大根に含まれる酵素「ジアスターゼ」という酵素が胃腸を整えます。しかも葉にはビタミン類、カルシウム、リン、鉄などの栄養が豊富です。
いままさに必要な栄養、効能が期待されている大根。めぐねこ家の大根1本使い切り「介護食」をご紹介します。どれも食べ慣れた味で簡単につくれるものばかりです。
大根料理(大人3名分)
・大根の葉:細かく刻んで柔らかくなるまで茹でます。それを塩揉みしてごはんと混ぜて「菜めし」にしたり、シラスと一緒にごま油で炒めて、仕上げに醤油をひと回しくらい入れます。ごはんのお供にピッタリの1品になります。シラスを使うことでカルシウム、たんぱく質もアップします。面倒なときは茹でたものをお味噌汁の具として美味しく頂いています。
・大根の根(白い部分)
1.おでん:食べやすい練り物、野菜と一緒に煮こみます。わが家は大根、はんぺん、練り物、鶏モモ(出汁として入れると美味しいです!)、結び白滝、じゃがいも(煮崩れしないように大きく切って大根と一緒にじっくり煮込むと味が染みて美味しいです。)、ゆで卵を入れます。
2.豚汁またはけんちん汁などの汁ものの具:いちょう切りにして、具沢山の汁物にすると量もたっぷり食べられます。
3.大根サラダ:千切りして塩もみをして水気を絞ります。ツナ、カニ、ホタテなどの缶詰とマヨネーズを和えるだけです。よりサッパリしたいときは、マヨネーズではなく、甘めのお酢で和えます。「大根なます」のようにしていいですが、味付けが面倒なときはすし酢を使っています。(すし酢には調味料がすでに配合されているので味が簡単に決まります。)またもずく酢と和えると、より簡単に味も決まり、海藻も食べられます。
4.鍋:大根をおろして、鍋の仕上げに入れておろし鍋にします。鍋の味は味噌、醤油、塩など食べ慣れた味が良いと思います。体が温まりますよ。
また、大根をピーラーでひらひらのりぼん状にして鍋に入れると火の通りが早く、鍋の具として大活躍です。白菜、キャベツがなくても満足感があります。
5.しらすおろし:文字通り、「大根おろしとシラス」の小鉢です。簡単!美味しい!ごはん、お粥両方に合う!とても便利な1品でカルシウムも同時に取れます。
6.煮物(鶏肉、豚肉やぶりなど):鶏大根や鰤大根など肉や魚と一緒に甘辛く煮るとごはんも進むおかずになります。
7.残りはいちょう切りにして冷凍:いちょう切りにしてジップロックなどの保存袋に入れて冷凍します。(生のままでOKです)使う時は直接鍋に入れて料理します。
豚汁、けんちん汁、味噌汁などに使えます。思いついたときに使用できるので便利です。また冷凍してあるので味も染みやすく、柔らかいです。
8.皮は他の野菜の皮と一緒に煮て、スープの出汁として使います。:細切りにしてきんぴらにしてもいいですが、より簡単に料理したいときに、他の野菜の皮と一緒に煮て「野菜スープ」をとります。クセがないので、どんな料理にも使えます。私は鍋やカレーなどに使います。
大根はくせがなく他の食材と合わせやすい特徴があります。
様々な食材と組み合わせて食べることで、より多くの栄養がとる事ができます。また大根+他の食材という組み合わせで食べることが多いので、食べ飽きることも少ないのが大根のいいところです。一週間、大根を使っても食べ飽きることがありません。1本あれば1週間は楽しめます。葉付き大根をみかけたらぜひ、1本購入して試してみてください。
介護食でも扱いやすい大根料理、ぜひ風邪の予防も兼ねて試してみてください。
※噛む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師や看護師、管理栄養士などにご相談くださいね。