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楽天モバイルがプラチナバンドを試験発射  石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.562

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2024/05/02(vol.562)

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《目次》

1.楽天モバイルがプラチナバンドを試験発射

----都心部に点在する「穴」を埋めることはできるのか

2.クアルコムの半導体売上げが好調

----日本は「ネットワーク利用制限の撤廃」で端末販売に懸念

3.ネットで被害が拡大する「なりすまし広告」

----安心安全なインターネットは実現できないものなのか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.楽天モバイルがプラチナバンドを試験発射

----都心部に点在する「穴」を埋めることはできるのか

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楽天モバイルは2024年4月30日、700MHz帯の試験電波を発射したと明らかにした。今後、試験電波による検証を経て、早期に商用サービスの開始を目指していくという。

リリースによれば「特にユーザー数およびトラヒックの多い都市部において、残されたカバレッジホールを優先して、自社基地局によるプラチナバンドの展開を順次拡大していく予定」とあるため、山間部や離島のエリア化というよりも、都心部の「穴」を埋めていくのを優先していくのだろう。

実際、KDDIとのローミング契約を見直し、ルーラルエリアだけでなく、都心部でもローミング接続しているようだが、auユーザーが多く、トラフィックが集中しているような場所は契約の対象外となっている模様だ。

また、実際に都心部で楽天モバイルを使っていると、例えば、地下街とか高層フロアあたりで電波がかなり怪しかったりする。1.7GHz帯でカバーするよりも、プラチナバンドを活用することで効率的に穴を埋めていくことになりそうだ。

以前、三木谷浩史会長が紹介していたプラチナバンド用の基地局を見ても、これまで設置してきた基地局のアンテナと同じ形状、サイズのところにプラチナバンド用のアンテナを収納するような設計となっていた。

本来、プラチナバンドの電波特性を最大限に生かすならば、基地局の上の方にアンテナを設置し、できるだけ遠く飛ばす設計にするのが一般的だ。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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