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苦節7年。クアルコムはPC市場で飛躍できるか  石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.565

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2024/05/25(vol.565)

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《目次》

1.マイクロソフトが「Copilot+ PC」を発表

—-苦節7年。クアルコムはパソコン市場で飛躍できるか

2. ソニーが経営方針説明会を開催

—-Xperiaは「リアルタイム・クリエーション」の道具になり得るか

3.NTTコミュニケーションズがデータセンターを公開

----液冷は生成AIによる「高発熱サーバー」の救世主になるか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.マイクロソフトが「Copilot+ PC」を発表

—-苦節7年。クアルコムはパソコン市場で飛躍できるか

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マイクロソフトは5月20日(現地時間)、新しいカテゴリーのWindows PCとなる「Copilot+ PC」を発表した。

クアルコム「Snapdragon」を搭載し、40 TOPSを実現。Recall 機能により、パソコンで見たものを遡れたり、ライブで翻訳し、字幕を見せてくれる。まさにオンデバイスAIとしての進化形を見せつけた格好だ。

今回、マイクロソフト「Surface」だけでなく、Acer、ASUS、デル、HP、レノボ、サムスンもCopilot+ PC対応の新製品を発表。アップル「MacBook Air」への対抗心をむき出しにしている感があった。

思い起こせば、マイクロソフトとクアルコムの関係は2017年頃まで遡る。当時から「WindowsをSnapdragonで動かす」として、対応製品を出してきたが、泣かず飛ばずで終わってきた。ARMで動くソフトが少なく、既存のパソコンと置き換えるにはかなり現実的とはいえなかったのだ。

今回は「生成AI」というブームに載り、クラウドだけでなく、オンデバイスでの処理が重要になってくるという流れから、NPUが強い、クアルコム「Snapdragon Elite」が採用され、一気にラインナップが増えていったという感じだ。Snapdragonの強みである省電力により、本体サイズも薄くできることからMacBook Air対抗にふさわしいと言うことだろう。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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