『ノウハウ』がもてはやされる現代
今回はYouTubeで動画を配信していて感じていることについてです。
農業や畑での栽培方法に限った話でもなく、仕事術や家事まで、何から何まで『やり方』が調べればすぐに出てくる時代。
以前は、書籍かテレビ、それか人に直接習いに行くしか無かったけれどインターのお陰で誰でも気軽に情報発信が出来るようになって、そしてYouTubeの登場。
情報発信がお金になる、仕事にしやすくなったこともあり、現代では完全に情報過多の状態になったと感じます。
しかし、その溢れかえる情報には間違ったものやデマもたくさん混じっているし、そもそも発信者自身がよく理解していないことをそれっぽく書いていたり、間違いだと知らずに正しいと思って発信してしまう場合もあるんじゃないかと思いますし、実際にそう言うものにもよく出くわします。
話を農業、野菜栽培のところに戻すと、
栽培ノウハウは今やYouTubeに溢れかえる程にたくさんアップされていて、私自身とても勉強になるなぁと思いながら視聴している1人です。
それと同時に、私自身もYouTubeで自然農について発信もしているので、その中で『ノウハウ』や考え方も発信しています。
だからこそ、尚更に気になるのが自他共に発信している内容が間違っているかもしれないとうこと。
農業に限らず、ノウハウや成功法則のようなものは、ケースバイケースで、
『たまたま』その時、その人、その場所では上手くいった
というのも少なからず…というか、そっちの方が多いようにも感じます。
大事なのは『再現性』があるかということ。
誰でも同じことをやってある程度再現出来るものでなければノウハウとは言いにくくて、特殊なケースだとノウハウというより『事例紹介』の方が正しい。
ノウハウ通りにやって上手くいかなかったとしても、上手くいかなかった原因や理由作りは他にいくらでも出来ちゃう。
だからこそ、一見正しいように聞こえるノウハウでも実は大した効果や再現性が無いなんてことにもなりかねないし、気付かれにくい。
そこのところに気づけるようになるには、自分自身が原理原則を学んで、更には比較検証をする必要もあるのだけど、殆どのひとはそんなことはやらない。
だから、ノウハウがエンタメ的に発信されているんじゃないのかなーと思います。