5投手とも30代、平均年齢35歳のローテーションは機能するのか
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ミネソタ・ツインズからFAとなったソニー・グレイは、セントルイス・カーディナルスと3年契約を交わした。カーディナルスは、金額を公表していないが、ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールによると、総額は7500万ドルだという。
グレイの加入により、カーディナルスのローテーションには、30代の5人が揃った。来シーズンの年齢(6月30日時点)は、スティーブン・マッツが33歳、グレイが34歳、マイルズ・マイコラスが35歳、カイル・ギブソンが36歳、ランス・リンは37歳だ。グレイと同じく、ギブソンとリンも、今オフに加入した。
「先発投手3人を手に入れたカーディナルスは、山本由伸には手を出さない!?」で書いたとおり、これでローテーションが完成したのかどうかは、まだわからない。ただ、この5人のまま、開幕を迎えることになっても、おかしくない。
今シーズン、そのチームで先発登板の多かった5人がいずれも30歳以上は1チーム、サンディエゴ・パドレスしかなかった。その一方で、5人とも20代は、6チームを数えた。
パドレスの5人は、ブレイク・スネルとジョー・マスグローブが30歳、マイケル・ワカが31歳、セス・ルーゴが33歳、ダルビッシュ有は36歳だ(年齢は2023年6月30日時点)。ちなみに、スネルとマスグローブは、生年月日が同じ。2人とも、1992年12月4日に生まれた。この5人のうち、マスグローブとダルビッシュ以外の3人は、今オフ、FAとなった。
パドレスの先発防御率3.69は、両リーグで最も低かった。先発登板の多い5人のうち、ダルビッシュを除く4人は、防御率3.60未満を記録した。ただ、来シーズンのカーディナルスも、そうなるとは限らない。むしろ、そうならない可能性のほうが高そうだ。
今シーズンのスタッツは、それぞれ、以下のとおり。グレイはツインズ、ギブソンはボルティモア・オリオールズ、リンはシカゴ・ホワイトソックスとロサンゼルス・ドジャースで投げた。
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1シーズンのみのスタッツながら、防御率は、明らかにカーディナルスの5人のほうが高い。また、今シーズンのパドレスは、5人の平均年齢が32.0歳(2023年6月30日時点)だったのに対し、来シーズンのカーディナルスの5人は、平均35.0歳(2024年6月30日時点)だ。
とはいえ、退団した3人の穴が埋まっていないパドレスのローテーションと比べると、3人が加わったカーディナルスのローテーションは、人数が揃っている。