【精神科医が解説】え!私、痩せてるけど睡眠時無呼吸症!?
本日のテーマはタイトルの通り「え!私、痩せているけど睡眠時無呼吸症!?」というのをテーマにしようかと思います。
突然ですが、あなたにはこんな悩みがありませんか?
「イビキをよく指摘される」
「夜何度も起きるし寝た気がしない」
「朝起きたら頭痛い」
「歯軋り半端なくて、顔ガチガチ」
「日中疲れるし眠くて仕方ない」
いくつも当てはまるあなたは、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
睡眠時無呼吸症はざっくり言うと、なんらかの原因で寝ている間に呼吸が止まって睡眠の質を下げてしまうものなんです。
今、これを聞いて「睡眠時無呼吸症って太っている人だけでしょ?」
と思ったそこのあなた!!
違うんですよ。
睡眠時呼吸症は痩せていてもなる可能性があるんです。
なぜなら我々日本人を含めたアジア人はですね、痩せていても睡眠時無呼吸症になるリスクが高いと言われているからなんです。
これなんでかっていうと、日本人の顔をよく見てみて欲しいんですけど、顔が小さくて顎が小さいですよね?
この骨格が睡眠時無呼吸を引き起こしやすい骨格なんです。
寝ている間に空気を吸うじゃないですか?
日本人はその空気の通り道が細くなりやすい骨格なんですね。
その事によって閉塞性の睡眠時無呼吸症を作りやすいんです。
もちろんこの骨格に加えて、太っていたり首が短かったりするとさらに睡眠時無呼吸症のリスクが高まります。
因みに私の体型は中肉中背で、ぱっと見はスリムな体型です。
でも最近、睡眠時無呼吸症であることが発覚しました。
これまで学生時代も朝は弱いし、めっちゃ寝ちゃうし、授業中居眠りしちゃうし、とにかく眠い眠い子だったんですよね。
んで人生ずっとそうだったんで、それが当たり前なことだったんです。
でも自分の勤めるクリニックで、睡眠時無呼吸症の検査したら見事に無呼吸がありました。
CPAPという治療、これは寝ている時にマスクをして、そこから空気の圧を送り込んでくれる機械のことを言うんですけど、そのCPAP治療を始めたんです。
そしたら、もうビックリしましたね。
これまでの昼間の眠気や疲れ感はなんだったんだと!
もちろんお昼ご飯食べた後の自然な眠気はありますけど、治療前の眠気や疲れと比べたらどえらい違いなんですよ!
もうびっくり仰天です。
とはいえですね、
「睡眠時無呼吸症かもしれない、検査とか大変なんでしょ?」
っていう意見もあると思うんですけど、そんな人のために自宅で睡眠検査できるキットも出ているんです。
もちろん病院で診察を受けた上で検査になるから、思い当たるあなたは一度睡眠専門のクリニックで相談してみてはいかがでしょう?
とはいえ検査のハードルが高くないと知っても、まあいっかこのままでって思うあなたもいたのではないでしょうか?
とても気持ちはわかります。
実際、無呼吸があるとわかったらわかったで不安になりますよね。
でもですね。
一応無呼吸のリスクについてもお伝えしておこうと思います。
睡眠時無呼吸症があるとですね。
健常者と比べて
・高血圧は2倍
・狭心症、心筋梗塞も二、三倍
・慢性心不全 2倍
・脳卒中4倍
・糖尿病2、3倍
こういった病気になるリスクがグンと上がるんですよ!
考えてもみれば、寝ている間に何回も首絞められて呼吸がしにくい状況って事ですからね。
それは心臓や脳血管、代謝バランスにも影響を及ぼして、こういった病気のリスクが上がっても不自然ではないですね。
あとは忘れてはいけないのが、肺炎を重症化させると言う事ですね。
今のご時世で、無呼吸がある方がコロナに感染した場合は重症化するリスクがあるので、そこも要注意ですね!
睡眠時無呼吸症がある方は、コロナワクチンの予防接種の優先度も上がるんですよ。
ワクチンを早く打つべき基礎疾患がいくつかあるんですけど、その中の一つに睡眠時無呼吸症があるんです。
今日のまとめ
今日は痩せていても睡眠時無呼吸症の可能性があるという事についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
もしかしてあなたも思い当たるところがあったのではないでしょうか。
これ落とし穴なのが、痩せ型の人でずっと無呼吸があった人ってこれまでの人生もずっとそうだったわけだから、自分が無呼吸症であるっていう実感が湧きにくいんですよね。
でも実際のところは、あなたが悩んでいる眠気や疲れといった症状は実は当たり前じゃない可能性だってあるんです。
もちろん私もそうでした。
だから、気になるあなたは検査をして治療を受けてみると生活の質がグンと上がるかもしれませんよ♪
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
「他人の顔色ばかりみてクタクタ」
「自分の意思で生きられない」
「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」
そんなあなたは私のブログを読んで少しでも気持ちが楽になれば嬉しいです♪