クールなファッションにメッセージ「きみの投票権をムダにするな」―SEALDsが渋谷でキャンペーン
“Don’t Trash Your Vote ”―「きみの投票権をムダにするな」。そんなメッセージが描かれたTシャツやワークシャツ、トートバッグが飛ぶように売れている。代々木上原のセレクトショップ「12XU」が学生団体「SEALDs」との共同キャンペーンだ。5月22日に代官山UNIT、店舗やオンラインで販売した他、渋谷パルコでの特設コーナーで“Don’t Trash Your Vote ”グッズが今日9日まで売られている。
渋谷パルコにSEALDsのメンバーが来ているというので、取材に行ってみた。応対してくれたのは、大学生/モデルの中川えりなさん。「実は、ほとんど売れちゃって、販売というより、受注会なんですよ」と笑う。彼女も、“Don’t~”の長袖シャツを着ていた。これからの季節に似合いそうな、さわやかなブルーが映える。「デザインが気に入ってくれたようで、値段も見ないでその場で買うって言ってくれる人も結構いました。商品のおまけとして、SEALDsで制作した選挙についてのパンフレットを渡しています」(中川さん)。
そのパンフレットは、現在、SEALDsの特設ウェブサイトからもダウンロードできる。
「参院選2016ガイドブック」と題されたパンフレットは、「経済」「生活保障」「安保法制」「憲法」など参院選での重要テーマや用語解説などがわかりやすくまとめられている。
http://sealdspost.com/archives/1260
「ここで服を買う若い人々には、政治には疎い人も多いでしょうけど、このパンフレットを読んで、選挙や政治のことについて興味を持ってくれたら嬉しいです」と中川さんは言う。
ここ数年、日本の国政選挙の投票率は低迷しているが、全体平均を押し下げているのが、20代の若者層の低投票率だ。平成26年12月の第47回衆議院議員総選挙では、全体が52.66%だったのに対し、20代は32.58%、平成25年7月に行われた第23回参議院議員通常選挙では、全体で52.61%、20代で33.37%だった。
若者が政治に興味を示さず、投票にも行かなければ、ますます、若者を無視した政治が行われるだろう。だが、一方で、そうした状況に気が付きつつある若者達もいる。そうした若者達をファッションやカルチャーが応援することは、好ましいことだ。今回の「12XU」と「SEALDs」のコラボは今日までだが、今後の新たなコラボにも期待したい。
(了)