ひとり旅の達人が教える!「ソロ温泉」の宿選びで後悔しない6つのチェックポイント
ひとりで温泉旅に出かけたいけれど、どの宿にすればよいか迷ってしまう……。そんな悩みを抱える人は多い。
温泉は千差万別。温泉地(温泉宿)にも個性がある。海の温泉地と山の温泉地とでは、まったく雰囲気が異なる。
また、にぎやかな温泉街と山深い地にある静かな温泉地とでは、現地での過ごし方も変わってくる。
さらには、「温泉の質さえよければ宿はボロくてもかまわない」という人もいれば、「温泉も大切だけれど建物や設備がキレイであることが絶対条件」という人もいる。
「せっかく温泉に行くのだから多少値が張っても高級旅館に泊まりたい」という人もいれば、「ひとりだし、多少鄙びていても格安の宿がいい」という人もいるだろう。
あなたは、どんな温泉を求めているだろうか? 自分自身に取材してみる必要がある。
まずは自分が何を求めているか、自分自身のニーズを把握しておこう。案外、自分でもわかっていないことがあるかもしれない。
次の6項目を整理しておけば、候補の温泉地を絞りやすくなるだろう。
①予算の許容範囲はどれくらいか?
ほとんどの人は予算に縛られる。「一人だし温泉さえよければいい」というのであれば、数千円で泊まれる湯治宿にして、外での食事に少し奮発してもいいだろう。反対に「宿はゴージャスさや清潔感が重要」なら、交通費のかからない近場の温泉地を選ぶという選択肢もある。
②温泉の質優先か? 快適さ優先か?
「温泉の質」と「宿の快適さ」は比例しないことがままある。「温泉が最高!」と評判の宿ほど、素朴な建物や空間だったりするものだ。自分がどちらを優先するかで、選ぶ宿も変わってくる。
③食事に求めるものは?
「せっかく旅に出るなら地元の名産を使った料理を食べたい」という人は、料理自慢の宿を選ぶか、飲食店の充実した温泉街を選んで外食するのが正解だ。だが、「ひとりで食べるのは寂しいし、こだわらない」という人であれば、素泊まりにしてコンビニ飯という選択肢もあっていいだろう。
④理想のロケーションは?
海の温泉地と山温泉地では雰囲気は異なるし、街中の賑やかな温泉地か、山中の一軒宿であるかで大きく環境は変わる。非日常から離れて、ひとりの時間を愉しみたいなら、人里離れた静かな温泉地がおすすめ。一方、「暮らすように旅をしたい」「周囲の観光も愉しみたい」なら街中にある温泉地がいいだろう。
⑤交通手段は?
現実的なことを言うと、温泉地は辺鄙な場所にあることも多い。車移動ができるなら、ドライブも兼ねて楽しめるが、公共交通機関オンリーで移動するなら、交通の便がよい温泉地のほうがいいだろう。
⑥ひとり旅の耐性レベルは?
ひとり旅というシチュエーションをどの程度許容できるかは、その人の経験値や性格によって差がある。
ひとり旅に慣れている人であれば、徒歩でしかアクセスできない山の中の一軒宿のような、少々ディープな温泉宿も候補になるが、反対に、ひとり旅初心者であれば、飲食店や土産屋が並ぶ温泉街のように、あまり孤独を感じすぎないポピュラーな温泉が適しているかもしれない。
以上のような6つの視点から自分のニーズを把握しておけば、ネットや口コミなどの情報に惑わされずに済む。
「こんなはずではなかった……」と後悔しないように、自分のニーズを把握しておくことをおすすめする。