「アップルは『iPhone SE』の販売を終了する」は本当か? 一次情報元は「誤解」と説明
「アップルは新型iPhoneの発売にあわせて、現在販売している『iPhone X』と『iPhone SE』の販売を終了する」。こんなニュースが7月中旬に報じられました。
この衝撃の報道は海外ではアップル系ファンサイトとして名高い『Mac Rumors』と『9to5Mac』が伝え、日本でも『Forbes JAPAN』が「iPhone SEと現行モデルのiPhone X、今秋で販売終了か」と伝えました。
しかし、じつはこのニュースについて一次情報元である米メディア『Barron's』は、「誤解に基づくもの」と否定するコメントを出しているのです。
「iPhone SEではなくiPhone SE2のこと」
『Barron's』は「調査会社『BlueFin Research Partners』のレポートは現行の『iPhone SE』については言及しておらず、『iPhone SE2』とうわさされているもののことだった」とメディアに向けて説明。
この説明を受けて、『Mac Rumors』と『9to5Mac』も記事を修正しています。
ただ、残念なことにこの訂正そのものは日本ではあまり伝えられていない状況です。
iPhone SEの後継機種はまだない
では『iPhone SE』がどうなるのかというと、こればっかりはアップルからの発表がないかぎりわかりません。
報道どおり「『iPhone SE2』の生産計画を取りやめる」だったとしても、それはアナリストの予測でありリーク情報ではありません(リークだからと言って正しいわけではありませんが)。
今わかっていることは『iPhone SE2』については新たな情報はなく、「低価格のiPhone」と言われている次期iPhoneのうち6.1インチの液晶ディスプレイモデルの価格は699~799ドルになるとみられており、399ドルのiPhone SEの後継機種にはなりえないということです。
小さなiPhoneを待ち望んでいる人は多いと思いますが、2017年から販売を開始したインドでは『iPhone 6』の方が選ばれており、『iPhone SE』の未来は決して明るいとは言えません。