失敗したら「バイ~ン!」と股間を直撃?危険なスクーターのクラッチ分解とやらをやってみた
(YouTubeへのリンクです)→ あの有名な≪クラッチのナット外し≫に挑んでみます
スクーターのクラッチを分解します。(ちなみに、筆者にとってこの作業は初体験です)
スクーターのクラッチ分解で検索すると必ず目にするのが、「足で踏んづけて分解する裏技」というもの。ついでに、その方法は「失敗するとバネの力で部品が飛んで大変危険」とも書かれていて、なんかすごい危険な印象だったんですよね~
ちなみに、クラッチのスクーターというのは、エンジンの回転数が上がると遠心力でクラッチが繋がって駆動力が伝わる仕組みになっているのですが、クラッチの部分とドリブンフェイスの部分が一体になってます。
てなわけで、分解するためにはてっぺんのこのでかいナットを外すのですが、真ん中にはバカでかいスプリングが仕込まれており、これがまた結構なテンションがかかっているとのこと。
頭のナットは39mmの大きさがあり、馬鹿でかいソケットをインパクトレンチにかまして外すわけですが、いきなり外してしまうとスプリングのパワー全開でソケットごと吹っ飛ばされる可能性が高いわけです。
そりゃ、危ないわ・・・
作業姿勢によっては顔面直撃の可能性もあるので、インターネットが普及した現代だったら啓蒙活動も進むってもんですが、それ以前だと病院送りの怪我人もいたのではないかと思ってしまうほど。
ちなみに、正しくは「クラッチスプリングコンプレッションツール」なるものを使ってクラッチを縮めて固定した上でナットを外すのがおそらく手間はかかりますが、一番安全な方法ではあります。
でも今回はその足踏み方法を試してみたいので、とりあえずやってみましょうか。
まず、クラッチを平らな床に置いて、足で踏みます。
つま先で踏んだら不安定だったので、何だったら土踏まずで包むように踏んだ方が安定するかもです。
ここからの作業は要注意です。39mmのソケットをインパクトレンチにかませて、しっかり当たってるのを確認してから、体のバランスに気をつけて一気に回します。
取り付けトルクはそれほど強くなかったようで、あっさり緩みました。
ナットを取り外して、足の力を緩めると同時に手でしっかり頭を押さえてやります。
そして徐々に緩めてやると、無事に外れました~~!!
クラッチシューと
センタースプリングの分解、完了です。
実際やってみた感想としては、自分がイメージしていたよりはテンションは強くありませんでした。強さとしては手で押さえたぐらいで十分フルボトムできるぐらいです。
とはいえ、ナットを緩めた瞬間のテンションはかなりのものがあるので、39ミリのソケットをぶっ飛ばすと単なる凶器になります。めちゃくちゃ危険でやばいものではないにしても、甘く見ると怪我をするだけのテンションはありました。
ちなみに、分解する時は緩める一方なのでそれほど気を使いませんが、組み立ての時はナットを斜めにズレないようにはめ込む必要性があるので、その間バランスを取りながら足で抑えるのはなかなかしんどいものがありますのでご注意を。
多少面倒でも「クラッチスプリングコンプレッションツール」の使用が安全です!・・・という感想でした~
(YouTubeへのリンクです)→ あの有名な≪クラッチのナット外し≫に挑んでみます