再び寒気南下 寒気が南下しても平年並み
発達した低気圧の北海道通過
北海道付近は、12月12日の昼前にかけて前線を伴った低気圧が急速に発達しながら通過する見込みです(図1)。
このため北日本は大荒れの天気となりますので、暴風雪等に警戒が必要です。
その後は冬型の気圧配置が強まり、13日にかけて続く見込みですので、日本海側の地方は大雪にも警戒が必要です。
日本上空には寒気が南下し、平地でも雪が降る目安とされる上空約1500メートルで氷点下6度の等温線が福島県から北陸地方まで南下します(図2)。
この寒気は、11月の気温が続いたあとですので寒く感じますが、12月の初めに南下した寒気より強くはありません。
気温が下がって平年並みです。
札幌の12月の最高気温と最低気温の推移をみると、月初めに最高気温が氷点下という真冬日を観測したあと、一転して暖かくなり、週末は平年並みまで気温が下がります(図3)。
その後は、20日頃に最高気温が平年より低くなりますが、最低気温は平年並みです。
そして、ほとんどの日が平年より気温が高くなり、暖かい初冬になりそうです。
東京の天気
札幌の傾向は、東京でも同じです。
12月6~8日に平年より寒くなったものの、その後は20度位まで気温が上がり、週末は平年並みまで気温が下がる予報です(図4)。
その後は、気温が高くなったり低くなったりしますが、下がっても平年並みで、暖かい初冬になりそうです。
このことは、冬型の気圧配置が続かないことを意味しています。
日本海側の地方は曇りが主体で雨か雪が降り、太平洋側の地方は晴天という冬特有の天気分布が崩れ、太平洋側でも曇りの日が多くなりそうです。
東京の16日先までの予報を見ると、降水の有無の信頼度が5段階で一番低いEが含まれていますが、黒雲マーク(雨が降りそうな曇り)や、白雲マーク(雨の心配がなさそうな曇り)が多く並んでいます(図5)。
22日と26日には傘マークもあり、寒くない代わりに、日射しも少ない初冬になりそうです。
タイトル画像、図2、図5の出典:ウェザーマップ提供。
図1の出典:気象庁ホームページ。
図3、図4の出典:気象庁資料とウェザーマップ資料をもとに著者作成。