【子どもをつい感情的に叱ってしまう】子育てカウンセラーが教える「正しい対処法と感情的に怒らないコツ」
12月はクリスマスなどのイベントに加え、仕事もなにかと忙しいですよね。忙しいと気持ちや時間に余裕がなくなり、つい感情的に子どもを叱ってしまい、後悔するという親御さんも多いのではないでしょうか。感情的に叱り続けると、子どもにどのような影響が及ぶのか考えてみましょう。また、怒りの感情をコントロールする方法もご紹介します。
子どもを感情的に叱り続けると、こんな影響が
子どもを感情的に叱り続けると、心が傷つくだけでなく、さまざまな影響があります。一方的に叱ってばかりいると、親を信じることができず、信頼関係も損なわれてしまいます。また、自分より弱いと思う相手に対し、暴力的・攻撃的になったりする傾向や、理不尽に怒られることに慣れてしまい、暴力や脅しを受け入れてしまう可能性もあります。
感情的に怒ってしまったら、素直に謝る
子どもに対して「感情的に怒りすぎたかもしれない」と後悔したなら、素直に謝りましょう。謝れば、感情的に怒ってもいいというわけではありません。素直に自分の過ちを認め、謝ることで、信頼関係を取り戻す一歩となります。親(大人)も間違うことはあると認め、反省の姿勢を見せることが大切です。
1度謝ったから、それで大丈夫というわけではありません。子どもが納得するまで、真摯に向き合うことが大切です。子どもの意見にきちんと耳を傾ける・尊重するなどの日々の積み重ねが、信頼関係を深めます。兄弟・姉妹で対応や待遇が違うと、子どもは不公平と感じるので、一貫した姿勢を意識しましょう。
感情的に怒らないようにする方法2選
ここでは、アンガーマネジメントの方法を参考にしてみましょう。アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手につきあうための心理トレーニングです。人は怒りを感じてから理性が働き始めるまで、6秒ほどかかるという話を聞いたことはないでしょうか。まずは6秒間、ぐっとこらえてやり過ごすことができれば、必要以上に怒ってしまう事態を減らすことができます。
心理学を参考にするのであれば、怒りたくなったときに、敢えて子どもの頭や背中を優しく撫でる・抱きしめるといった愛を伝える動作をすると、脳が混乱して怒りを抑えられるということもあります。また、自分が子どもに言おうとする言葉(言ってしまった言葉)を自分に向けて言うことで、子どもが言われたときの気持ちを客観的に捉えることができます。
さいごに
子育て中は思い通りにいかないことも多く、つい感情的になってしまうことは多いかもしれません。時間や気持ちに余裕がない、「こうあるべき」という理想像に縛られているなど、怒りの原因に気づくことが大切です。感情的に叱ってしまったことを子どもに許してもらうためには、私たち大人も子どもに対して許容範囲を広げる必要があるのではないでしょうか。