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【マウントの取りかたにはタイプがある】心理カウンセラーが教える「マウントを取る相手への対処法」

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:pixabay

いつも子どものことを自慢してくるママ友、自分がいかに仕事ができるかアピールしてくる同僚など、マウントを取ってくる人は、どこにでも必ず1人はいますよね。マウントを取られるたびに、内心イラッとしてしまうという人は多いのではないでしょうか。距離を置くだけでは、なかなか解決しないマウントに対して、対処法を考えてみましょう。

マウントには大きく3つのタイプがある

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マウントの取りかたには「高プライド」「否定的」「自慢型」の3つの特徴があります。プライドが高い人は、負けず嫌いなことが多く、何に対しても自分の話を出し、優位性をアピールします。否定的なタイプは、他人の発言に対し「でも」などと遮る習慣があったり、他人の成功を素直に喜べず、粗探しをするタイプともいえます。自慢型は、「俺ってこんなにすごいんだぜ」というギャングスタみたいなタイプもいれば、自分はいかに不幸かという不幸自慢型、自分がいかに得をしたか(徳を積んだか)などの貧乏自慢型など、会話の隙間に自慢を入れてきます。

マウントを取る人の心理を理解してみる

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マウントを取る人は、もとから必ずしも絵のような「自分が絶対に1番!」というタイプとも限りません。負けず嫌いな人は、過去に何らかの優劣を決める場面で自信を削がれるようなことや、理不尽なことがあり、劣等感を感じてしまった経験から、負けず嫌いになった可能性が高いです。否定的な人は、自己重要感が満たされておらず、自分を卑下してしまい、他者に対しても否定的になってしまっています。自慢が多い人は、承認欲求が強く、他者からの評価が軸になっていることが多いです。

どのタイプでも根本的な原因の多くは、幼少期に比較されるようなことが多々あり、「誰かに褒めてほしい」「認めてほしい」という欲求が強く出てしまっているのです。その欲求を満たすためにマウントを取って、心を安定させている状態ともいえます。

マウントへの対処法

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1. 客観的に捉える

「よっぽど負けず嫌いなんだろうな」「自信がないのかな」「認めてほしいんだろうな」などと、マウントを取る人の心理を理解することで、落ち着いて物事の解釈ができ、気持ちにゆとりも生まれるため、話を聞き流すことができます。また、同情のような感情も生まれ、許容範囲が広くなってくるでしょう。

2. あえて相手の土俵に乗ってみる

マウントの内容が必ずしも真実とは限らず、確かめようがないことも中にはありますよね。そう感じた際は、自分も適当に乗っかり、最後に「なんてね」とごまかすことで、相手が拍子抜けしたり、この人には「マウントが効かない」と諦めてくれるかもしれません。

3. 具合が悪いことにする

マウントが始まったなと思ったら、「実は体調があまり良くなくて」と言い、その場から離れてみましょう。自分の気持ちに余裕がないときや、忙しいときなどでも、角を立てずに対処できる方法ではあります。相手にはっきりと言いづらい場合は、毎回そういった態度や行動をとることで、相手に逆に察してもらえるでしょう。

4. 相手の自己重要感を満たす

マウントを取る人は、自己重要感や承認欲求が満たされていないことが多いです。普段から感謝や労いの言葉をかけたり、期待や認めるといった行為を意識的にすることで、「この人は味方だ」と感じ、自ずとマウントを取る回数も減ってくるでしょう。

さいごに

マウントを取る相手に対して、既に苦手意識があることと思います。「マウントさえ取らなければ、本当はいい人かもしれない」と相手に対して、枠組みを取ることでその人の良い部分が見えてくるかもしれません。信頼関係を築く、相手が大事にしているものを大切にするなど、相手から "貴重な人" となることで、無下に扱われることもなくなっていくのではないでしょうか。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信。産後うつや育児ノイローゼを経験し、発想の転換や思考の癖などを理解することで克服。実践しやすい「育児や人間関係の問題」に役立つ物事の捉えかたを一緒に考えていきましょう!

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